俳優の西田敏行が18日、TBS系金曜ドラマ『俺の家の話』(1月22日スタート、毎週金曜22:00~)のオンライン記者会見に、主演を務めるTOKIOの長瀬智也らとともに出席した。
長瀬と脚本家の宮藤官九郎氏がTBSの連続ドラマで11年ぶりにタッグを組んだ本作は、濃すぎる家族が織りなす、まったく新しい形のホームドラマ。ブリザード寿というリングネームで活躍する、ピークを過ぎたプロレスラー・観山寿一(長瀬)が、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として謎の女性介護ヘルパーを巻き込みながら、家族と一致団結し、一家をまとめていく。
寿一の父で、能楽の人間国宝である寿三郎を演じる西田は、「子供たちの父親でもあり、やがてくるであろう老いと戦いながら、やがては介護をされる身になっていく老人を演じています。老人のほうは、自分の老いと並行しながら演じられますので、演じるというよりドキュメンタリーの気持ちでやっています」と話した。
西田は、長瀬と宮藤氏がタッグを組んだTBSドラマにおいて、『うぬぼれ刑事』(2010)では長瀬演じるうぬぼれの父役、『タイガー&ドラゴン』(2005)では父子のような関係性の落語家の師匠を演じてきた。
本作で再び親子役を演じるが、「本当にうれしいオファーでしたね。二つ返事でOKを出しました」と喜び、「長瀬くんは頼りになる男なんですよ。今40代ですけど、我々70代から見て、働き盛り、遊び盛りの世代。その世代の長瀬くんがいろんなことを思って、表現者としてどんなドラマを作っていこうか考えた。そして宮藤さんに相談を持ち掛けてこの企画が生まれたと聞いていますので、頼りになる2人が立ち上げてくれたドラマだなと思っていますし、その中でいただいた役が能楽師。能とプロレスを一緒にするという発想がすごいでしょ」としみじみ。「ホームドラマの神髄を、第1話の完パケを見て思いました。古くて新しい、面白くて悲しい」と本作の魅力をアピールした。
会見には、戸田恵梨香、永山絢斗、江口のりこ、桐谷健太、宮藤官九郎氏も出席した。
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