京阪電気鉄道は18日、京阪線で運用している車両6000系・13000系に、京阪電車として初という車内広告用デジタルサイネージを1月22日から順次搭載すると発表した。

  • 車内に設置した広告用デジタルサイネージ

新たに搭載するデジタルサイネージは、交通電業社が開発した鉄道車両用ディスプレイと、モバイルクリエイトの「移動体管理システム」のノウハウを活用したコンテンツ配信システムを採用。京阪電車の駅や車内広告の運営を受託している京阪エージェンシーが運用業務を担当する。

1車両につき、乗降用扉6カ所のうち3カ所の上部に18.5インチのLCDモジュール(フルHD対応)を搭載。1台が親機、2台が子機となっており、親機が4GLTE回線を用いてモバイルクリエイトの配信システムと接続し、サーバーから映像コンテンツを取得する。同一車両内の子機には、車内無線LANを介して映像コンテンツを送信する。案内表示装置が持つ車両の位置情報等を活用することで、大阪・京都など特定のエリアに限定して広告コンテンツを放映することも可能だという。

  • 車内配置(イメージ)

  • 機器構成(イメージ)

対象車両は京阪線で運用される6000系(計112両)と13000系(計85両)。1月22日から順次、搭載を開始し、2022年度中に全対象車両への設置を完了する予定としている。当面は京阪グループ各社の広告を中心とした放映を行い、デジタルサイネージの搭載が進んだ2022年春頃をめどに、京阪グループ以外の事業者の広告放映を開始する。