既報の通りNVIDIAはCESに合わせて開催されたオンラインイベントである「GeForce RTX: Game On」で、GeForce RTX 3060を発表したが、こちらのイベントではその他の新製品やゲームのRTX/DLSS対応状況アップデートもあわせて紹介されたので、このあたりをまとめてご紹介したい。ちなみに今回はJen-Hsun Huang CEOは登壇せず、Jeff Fisher氏(SVP, GeForce Business Unit)が説明を行っている。
さて、Fisher氏は2020年を振り返り、Gamingのニーズが大幅に高まっている事を指摘(Photo01)。次いで急速にGeForce RTXをサポートしたゲームが増えている事を挙げた(Photo02)。今回のイベントでも"Call of Duty:Warzone"(Photo03)、OUTRIDERS(Photo04)、Five Nights at Freddy's:Security Breach(Photo05)、F.I.S.T.:Forged In Shadow Torch(Photo06)などが、新たにPhoto02のリストに加わる事が発表された。また2020年9月に発表された、GeForce GTX 750以降のGeForceとG-SYNCと組み合わせる事で低遅延を実現するNVIDIA REFLEXも既に採用事例が増えてきたとしている(Photo07)。またAcer/AOC/ASUSから合計5製品のG-SYNC対応Gaming Monitorが新たに発表されたことも触れられた。
次いで、GeForce RTX 3060の説明が行われたが、これは先のレポートで細かく説明されているので割愛する。
ただグラフィックカードについては、単にDesktop向けのみならずMobile向けにも用意された。まずAmpereベースの第2世代GeForce RTX(つまりGeForce RTX 3000シリーズ)をモバイル向けに提供するとしたうえで、AI制御による第3世代MAX-Qも同時に発表された(Photo08)。この第3世代MAX-Qでは、AIを利用してCPUとGPU、更にはビデオメモリの消費電力まで制御する(Photo09)ほか、AMDがSAM(Smart Access Memory)として発表したResizable BARのサポート(Photo10)なども表明された。製品としてはGeForce RTX 3060(Photo11)、GeForce RTX 3070(Photo12)、GeForce RTX 3080(Photo13)の3つが用意される。それぞれのスペックは表1の通りである。
■表1 | GeForce RTX 3080 LAPTOP GPU | GeForce RTX 3070 LAPTOP GPU | GeForce RTX 3060 LAPTOP GPU |
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CUDA Core数 | 6144 | 5120 | 3840 |
Boost Clock (MHz) | 1245-1710 | 1290-1620 | 1283-1703 |
Memory Spec | 8 or 16GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 6GB GDDR6 |
Memory Bus | 256bit | 256bit | 192bit |
GPU Subsystem Power (W) | 80~150+ | 80~125 | 60~115 |
このMobile向けGPUは、単にGamingだけではなくProfessional Workstation向けとしても利用できる。これに向けてNVIDIA Studioもアップデートされており(Photo14)、アプリケーション性能も従来よりずっと向上(Photo15)、様々なアプリケーションで大幅に性能が改善することをアピールした。このGeForce RTX 3000シリーズLaptop GPUを搭載したマシンは1月26日から出荷される予定との事であった。