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【この記事のエキスパート】
インテリアコーディネーター:秡川 寿美礼
設計事務所(株)木型屋のむすめの仕事部屋を経て、1998年に(有)エル・エル・プランニングを設立。
「ライフスタイルからインテリアをデザインする」という独自の発想と設計手法で、家具、カーテンなどのセ レクトから、造作家具やリフォームの設計まで、トータルなインテリア空間デザインを得意としている。インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャーの資格を持つ。
高級家具メーカー「HUKLA」(フクラ)は上質な家具を長く大切に使いたい人に愛され続けているブランド。本記事では、HUKLAの特徴や商品の選び方、カストールやフィナンシェなどの人気モデルなどおすすめ商品を紹介。へたりにくいソファを探している人は要チェックです。
HUKLAとは
HUKLA(フクラ)は、1973年に日本のノアテックコーポレーションとドイツのフクラ社が合併して誕生した家具メーカー。
ドイツのクラフトマンシップにこだわった品質と、日本人の生活様式に合わせた機能性とデザインが魅力。主張しすぎず、さらに日本家屋の空間に合う家具の存在感は、日本でも根強い人気を誇ります。
特にソファについては、身体にフィットする座り心地、少し固めの座り心地など、商品によって千差万別。基本となるソファの形状を基に、好みに合わせて選べる種類の豊富さもあります。
HUKLAのソファのシリーズ
HUKLAのソファには、たくさんのシリーズがあり、シリーズによって機能性やデザインのテイストが異なります。現在、HUKLAのソファでラインアナップされているシリーズのなかから、代表的なものを8つご紹介します。
カストール
HUKLA(フクラ)『KASTOR(N528)』:
背もたれが低く、圧迫感を感じさせないスタイリッシュなデザイン。スチール脚を採用し、部屋を開放的に見せてくれますよ。お掃除ロボットが通れる高さですので、ソファ下にホコリもたまりません。座パッドにフェザーパッドを使用し、体圧分散加工がされていて座り心地にすぐれています。
エディナ
HUKLA(フクラ)『EDINA(T623)』:
肩から上部分に当たる可動式ヘッドレストつきで、ゆったりと上半身を支えるソファ。やわらかすぎず、ふんわりとやさしく体を包み込むような座り心地が特徴です。お好みで、ソフトな座り心地か、ハードな座り心地かを選択できるのもうれしいポイントです。
ラコンテ
HUKLA(フクラ)『RACONTER(T323)』:
ベーシックスタイルでどんなお部屋にも合わせやすいデザイン。片肘ソファやカウチなどもラインアップされていて、お部屋の間取りやスペースに合わせたレイアウトでソファを設置できますよ。背クッションはソフトで耐久性の高い素材を使用。しっかりとした座り心地が特徴です。
クリビア
HUKLA(フクラ)『CLIVIA(T043)』:
HUKLA classicシリーズのひとつで、優美なフォルムでお部屋での「のんびりタイム」を演出する「クリビア」。座った直後はふわっとソフトな座り心地ですが、その後は体をしっかり支えます。1996年の発売以来、長く愛されているシリーズです。
レガト・D
HUKLA(フクラ)『REGATO・D(F756)』:
シンプルでスタンダード。時代の流れに左右されず長く使えるデザインのソファです。独自開発の座クッションを使用していて、ソフトまたはハードの座り心地をお好みで選択できます。同シリーズのダイニングテーブルと組み合わせれば、ダイニングソファとしての利用も可能ですよ。
シエスタ
HUKLA(フクラ)『SIESTA(T010)』:
アームと背もたれが同じ高さで、シンプルでありながら上品な雰囲気の「シエスタ」。高密度ウレタンやフェザーパッドを座面に使用。座り心地を「ソフト」と「ハード」から選択することができます。足を伸ばしてくつろげるカウチソファもあり、多様な組み合わせができるシリーズです。
フィナンシェ
HUKLA(フクラ)『FINANCIER(N264)』:
背もたれが低めに設計され、開放感があるスタイリッシュなデザイン。シャープでクールなスチール脚がデザインのアクセントになっています。また、スチール脚は木脚にも変更が可能です。体圧分散にすぐれた座クッションを採用。座り心地もとてもいいですよ。
フクラプレミアム
HUKLA(フクラ)『VALIANT(EL030)』:
上級素材を使い特殊技術によって作られている「フクラプレミアム」。さらにこのなかから、シンプルで無駄のないデザインの「フィーノ」と、洗練されたフォルムの「ヴァリアント」の2シリーズが販売されています。価格はほかのシリーズの倍以上と高価ですが、シンプルで飽きのこないデザインとぜいたくな座り心地です。耐久性にもとてもすぐれていて、まさに一生モノといえそうなソファです。
HUKLAのソファの選び方
それでは、HUKLAのソファの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】ソファの形状・種類
【2】セット商品かどうか
【3】フルカバーリング仕様かどうか
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ソファの形状・種類をチェック
HUKLAのソファにはひとりがけのパーソナルソファから、4〜5人用の大きいサイズのソファまで、さまざまな大きさや形のものがあります。いつ、どこで、誰が、どのようなときにソファを使うのかを考えたうえで、適切な大きさと形のソファを選びましょう。
基本の2〜3人がけソファ
HUKLA(フクラ)『Lecolta2』:
ファミリー用から来客用まで、家に一脚あると便利な2〜3人がけソファ。HUKLAのソファにはさまざまなシリーズがありますが、どのシリーズからも2〜3人がけのソファは販売されています。シリーズによってデザインや機能が異なりますので、使う人やお部屋のテイストに合ったソファを選ぶといいですよ。
カウチソファ
HUKLA(フクラ)『ALSION』:
座面部分が長くて足を伸ばせるカウチソファは、リビングでリラックスしたい人にぴったり。次にご紹介する2〜3人用の片肘ソファと組み合わせてL字型ソファとしても使えます。家族や友人など、複数人でゆったりとした時間を過ごせますよ。
片肘ソファ
HUKLA(フクラ)『IDERT』:
その名のとおり片側だけに肘かけがついているソファ。肘なしソファやカウチソファと組み合わせやすく、お部屋のスペースや用途によって好きなように配置を変えられます。肘かけが右側についているタイプと、左側についているタイプがありますので、組み合わせるソファやスペースによって適切なものを選びましょう。
ダイニングソファ
ダイニングテーブルと組み合わせて使うことに適したソファ。数は少ないですがHUKLAにはダイニングテーブルとダイニングソファがラインアップされているシリーズがあります。リビング&ダイニングのスペースが狭くて、ソファを置く充分なスペースがないという人や、リビングのスペースを有効活用したいという人に選ばれています。
パーソナルソファ
自分だけのリラックススペースを作るために欠かせないパーソナルソファ。リクライニングができる座り心地重視のものや、クラシカルなデザインで見ているだけでも心が和むものなど、さまざまなタイプの商品があります。
【2】セット商品かどうかチェック
HUKLA(フクラ)『MATILDA』:
片肘ソファとカウチソファを組み合わせてくつろげるソファがほしいけれど、どのソファを組み合わせたらいいのかわからないという人もいますよね。そんなときは、セットで販売されているソファを購入するといいでしょう。ただし、片肘ソファの場合は、右向きなのか左向きなのかを確認しておかないと、「家に設置できない」「座りにくい」なんて事態も。肘かけの位置や向きを確認し、設置したときにどんな感じになるのかを、購入する前にしっかりとイメージしておくことが大切です。
【3】フルカバーリング仕様かどうかチェック
ソファを使用していると、ジュースなどをこぼして汚してしまうこともありますよね。そんなとき便利なのが、カバーを外してドライクリーニングできるフルカバーリング。現在、ほとんどのHUKLAのソファはフルカバーリング仕様ですが、リネアなど一部のシリーズのソファはハーフカバーリング仕様で座面のみカバーつきというものもありますので注意しましょう。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
ソファの具体的なイメージを明確に!
日本での家具製造・販売の長い歴史を持つフクラのソファは、生地の張り替えや修理にも対応していますので、良質なソファを長く使い続けたいという方におすすめです。
多種類のウレタンフォームとクッション材でさまざまな座り心地を実現しており、ソファのフレーム部分のカバーと背や座のクッションに異なる生地を張り分ける<コンビネーション張り>や、10cm刻みのサイズオーダー、座面のかたさの選択など、好みに合わせてきめ細かく選択できることが大きな特徴です。
反面、「組み合わせのバリエーションが多すぎて決められない」ということも起こりがちですので、座り心地や使用する人数、間取りに合わせたソファのサイズとレイアウトを明確にしたうえで選定することが大切です。