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【この記事のエキスパート】
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家:荒井 裕介
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。
アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。
フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。
釣った魚を締めたりさばいたりする際に使用する「フィッシングナイフ」。ダイワ、シマノなどから、スライド式や折りたたみ、高級ナイフなどたくさんの種類が発売されています。そこで本記事では、フィッシングナイフの選び方とおすすめ商品を紹介します。
フィッシングナイフとは
フィッシングナイフは釣りをもっと楽しむためのツールです。さまざまな用途がありますが、その場で魚を処理したり、締めたりするのに使用するのが一般的。もちろん、釣った魚をそのまま持って帰ることもできますが、ある程度の処理をしないと生臭くなってしまうケースがあります。
そこで、フィッシングナイフを使って処理を行うのが一般的なのです。血抜きなどの処理をしっかりと行えば、生臭くなるのを防止できるのみでなく、鮮度も保つことができます。
また、ナイフの種類によっては簡単な調理なども行えますので、アウトドアなどにも人気のアイテムとなっています。
必ず知っておきたい注意点
選び方をご紹介する前に、大前提として、フィッシングナイフを扱う上での注意点を解説していきます。必ずチェックしておきましょう。
車に入れっぱなしには注意
フィッシングナイフはとても便利なアイテムなので、釣りやアウトドアに出かける頻度の高い方の場合、車に載せっぱなしにしておきたいという方もいるかもしれません。しかし、正統な目的がなく、刃物を携行していると軽犯罪法違反となってしまう恐れがあります。そのため使わない時は自宅でしっかりと保管するようにしましょう。
使い終わったら必ず収納する
ナイフ使用後、使い終わったらすぐにしまうようにすることを意識しましょう。刃物なので、出しっぱなしにしていると思わぬ事故やケガなどの原因となってしまいます。なので、使わない時は収納するというクセをつけることが大切です。
手入れはこまめに行う
フィッシングナイフは使っていくうちに切れ味が鈍るもの。定期的に刃先を研いで、魚にストレスを与えることなく締められるよう日ごろから手入れをしておきましょう。
魚の血や海水がナイフについたまま放置すると、その部分からさびてきます。ですから使用後はすぐに水洗いして清潔な状態を保ちましょう。また、ステンレスはさびにくいですが、ネジや金具の部分がステンレスではない場合はさびてくるため、注意が必要です。
フィッシングナイフの種類
フィッシングナイフには、大きく分けて「スライドナイフ」「フォールディングナイフ」「シースナイフ」の3種類があります。それぞれの特徴について解説いたします。
スライドナイフ:小魚向けのスライド式のタイプ
カッターナイフのように柄から刃物を押し出すタイプのフィッシングナイフ。コンパクトで持ち運びがしやすく、ポケットなどにも入れやすいですよ。
ほかの種類のナイフに比べて価格が安く、気軽に購入できて使いやすいのが特徴です。刃渡りは総じて短めで、アジやメバルなどの小さな魚をさばくのに適しています。
フォールディングナイフ:小〜中型の魚向けの折りたたみタイプ
柄に刃を折りたたんで収納するタイプのナイフ。折りたためるので携帯しやすいのが特徴です。刃渡りはスライドナイフに比べて大きなものが多く、種類や大きさも豊富で小型から中型の魚を締めるのに適しています。
しかし、折りたたむために必要な金具がステンレスでない場合はさびやすいので注意が必要です。また、使用後に刃の部分をしっかり洗浄しないで折りたたんでしまうと、収納部分ごと傷んで使えなくなってしまうことがあります。扱いには注意しましょう。
シースナイフ:刃と柄が一体の力を入れやすいタイプ
刃と柄が一体になり、シースと呼ばれる刃物部分を覆う鞘(さや)がついているナイフのことをいいます。
刃渡りが長く、ダイレクトに力をナイフに入れやすいので中型から大型の魚をさばくのに適しています。耐久性にすぐれたものが多く、手入れもかんたんにできますよ。
ナイフのサイズはコンパクトなものもありますが、刃の収納ができないぶんサイズが大きいものが多く、持ち運びがしにくい商品もありますので注意しましょう。
フィッシングナイフの選び方
それでは、フィッシングナイフの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
・ナイフの刃の素材
・グリップの形状
・サイズ
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ナイフの刃の素材をチェック
まずは、フィッシングナイフの素材を確認しましょう。市場に出ているほとんどがステンレス性で、チタン製のものもちらほらとある状態ですが、それぞれに特徴があります。しっかり確認してくださいね。
ステンレス製:錆びにくく、丈夫で、王道の素材
ステンレスは、錆びにくく、耐久性に優れているという特徴があります。
フィッシングナイフは魚の血や海水に直接触れる道具。そのため、錆びにくいステンレス製は、フィッシングナイフでは王道の素材。また、キズに強く、汚れも落としやすい面もあるため、現在市販されているフィッシュナイフの多くはステンレス製です。
まれにステンレス製品でないナイフも販売されています。ステンレスの刃を使用していない商品を選ぶ場合は、フッ素加工でさびや汚れがつかないよう工夫されているものを選んでください。
チタン製:強度が高く、軽量な素材
チタンはさびにくく、強度が高いのにとても軽量という特徴を持っています。濡れることの多いフィッシングナイフにはとても適した素材であると言えるでしょう。見た目もとても高級感があります。
しかし、加工が難しい金属ということもあって、やや価格は高価になってしまいがちです。
【2】グリップの形状もチェック
まだ生きている魚を締めるとき、握りづらいナイフを使うと落としやすいうえに魚を締めにくく、魚も人間もストレスを感じてしまいます。そうならないよう、グリップの形状も握りやすいかどうかを事前に確認しておきましょう。
とくに折りたたみ式などコンパクトサイズのナイフの多くは、グリップ部分もかなり短く小さめに作られています。グリップ部分はどれくらいの大きさか、握りやすく滑りにくくなっているかどうかを確認しておきましょう。
【3】サイズをチェック
フィッシングナイフは、釣りをするときはつねに持ち歩かないと銃刀法に抵触します。そのため、道具箱やカバンに入れられるサイズかどうかも事前に確認しておきましょう。
小型から中型の魚を締める場合は、ズボンのポケットなどに収納できる大きさのものを選ぶと持ち運びがしやすくとても便利です。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
フィッシングナイフは携帯しやすく、ブレードがさびにくい素材のものを選ぶのがポイントです。内臓を抜いたりその場でさばいたりと、なにかとあると便利なナイフですが、対象魚によって刃渡りは選んだほうがいいでしょう。
ただし、腰に下げるのはフィールドだけ。移動時は道具箱やバッグにすぐに取り出せないようにして携行する必要があります。使用時のみならず、携行時にも扱いやすいものを選ぶようにしましょう。
有名メーカー・ブランドの特徴
本項では、フィッシングナイフのおすすめメーカーをご紹介します。どれも代表メーカーですので、ぜひ確認してください。
ダイワ(Daiwa)
ダイワもシマノと並び、日本を代表する釣り具メーカーとして知られています。ロッドやリール、クーラーボックスからライフジャケットまで釣りを楽しむために必要なアイテムは一通り取り扱っています。
同社のフィッシングナイフにはグリップ部分を回転させることで、刃のカバーになる機構など、使い勝手を考えられた技術が投入されているという点が特徴です。
シマノ(SHIMANO)
シマノは高品質な自動車部品や釣り具などで知られるメーカーです。当然、フィッシングナイフも数多くラインナップしており用途に合わせて選ぶことができます。
コンパクトで軽量なものから、大物の処理や調理まで可能な本格派まで揃っています。フィッシングナイフを探しているのであればまずはシマノをチェックしてみましょう。
がまかつ
がまかつはシンガポールに本社を置く釣り用品メーカーです。日本国内でもとても人気が高く、釣り竿やロッドなどさまざまなアイテムをラインナップしています。
がまかつのフィッシングナイフの特徴は非常にデザイン性が優れているという点。グリップ部にウッドが使用されているものも多く、とても高級感があります。フィッシングナイフのデザインにもしっかりこだわりたいという方におすすめです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)