久光製薬はこのほど、「2021年2月期 第3四半期決算短信(日本基準)」を発表した。
2021年2月期 第3四半期(2020年3月1日~11月30日)の連結業績は、売上高808億2,200万円(前年同四半期比18.4%減)、営業利益81億2,300万円(前年同四半期比55.9%減)、経常利益79億2,800万円(前年同四半期比60.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、57億2,200万円(前年同四半期比62.9%減)となった。
国内市場の医療用医薬品事業では、2019年10月と2020年4月の二度の薬価改定や、継続的な後発品使用促進策による影響、および新型コロナウイルス感染症の拡大による受診抑制の影響を受けた。一般用医薬品事業も、全般的に新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きい。訪日外国人の大幅な減少、イベントの中止や店頭での販促活動を自粛したことなどの影響で、「サロンパス」や「フェイタス」シリーズの売上が減少した。
海外市場の医療用医薬品事業は、米国にて経皮吸収型統合失調症治療剤「SECUADO」を2020年3月より販売開始したが、その他の製品が後発品の影響を受け売上が減少した。一般用医薬品事業は、米国では積極的な販促活動を展開し売上を伸ばしたものの、その他の地域においては、新型コロナウイルス感染症の拡大による各国の外出規制等の影響や円高の影響を受け売上が減少している。
営業利益の減少の主な要因は、売上の減少に加えて、売上原価率が高くなったことによるものであるという。経常利益減少の主な要因は、営業利益の減少に加えて、為替差損や持分法による投資損失が増加したことによるものとしている。