フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、リヤカーでシフォンケーキを売る夫婦に密着した『シフォンケーキを売るふたり ~リヤカーを引く夫と妻の10年~』を、17日に放送する。

  • 『ザ・ノンフィクション』1月17日の放送より=フジテレビ提供

都心から電車で1時間、東京・青梅にリヤカーでシフォンケーキを売る風変わりな夫婦がいる。久保田哲さん(49)と妻のかおりさん(44)だ。哲さんが引くリヤカーは、ルートが決まっておらず、まさに神出鬼没。「幻のケーキ屋」とも呼ばれ、SNSでも話題の人気店だ。

夫婦がケーキ店を始めるまでの経緯も風変わりだった。IT企業に勤める上司と部下だった2人が結婚したのは16年前。幸せで平穏な日々に異変が起きたのは、夫婦になって5年後、会社の人間関係に悩んだ哲さんが、うつ病になったのだ。休職、そして退職…それまでの順風満帆な夫婦の生活は一変した。

絶望の中で出会ったのが、かおりさんの母が焼いたシフォンケーキ。そのおいしさに、哲さんは「これを売って生きていこう」と決意する。リヤカーを選んだのは、歩くことが病気の回復につながること、人に会うことがつらくなったら逃げられる…というのが理由だった。

夫婦でケーキを焼き、売り始めて10年、おいしいと評判のケーキと穏やかな人柄で人気になった店を、試練が襲う。新型コロナウイルスによる影響で、人々は外出を控え、活気が失われていく町…このままでは、ケーキ店を続けることができなくなってしまう。

この困難を乗り越えるために動き出す夫婦の姿を、女優・池脇千鶴のナレーションで追っていく。

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