百貨店には独自に発行するクレジットカードがあり、ポイントや優待特典が魅力となっています。そんなカードの1つである大丸松坂屋カードは、2021年1月16日にリニューアルされ、提供するサービスが大きく変わります。
既存会員の方はもちろん、新規に入会するかどうか興味のある方もいるでしょう。そこでこの記事では、大丸松坂屋カードの主要なリニューアルポイントについて解説します。
リニューアル後に自身が持つべきカードかどうか、判断してみましょう。
すべての大丸松坂屋カードがリニューアルの対象
大丸松坂屋カードには下記の4種類があり、いずれもリニューアルとなります。
・大丸松坂屋カード(一般カード)
・大丸松坂屋ゴールドカード
・大丸松坂屋お得意様ゴールドカード
・さくらパンダカード
お得意様ゴールドカードはいわゆる「外商カード」で、専属の担当員が付き、買い物などをサポートしてくれます。さくらパンダカードは通常の大丸松坂屋カードの機能に加え、乳がん関連の社会運動として知られる「ピンクリボン運動」に参加しているのが特徴です。
QIRA(キラ)ポイントの登場で、ポイントサービスは大きく変わる
リニューアル点のなかでも最も大きいのが、ポイント制度の改定です。大丸・松坂屋のポイントに加え、QIRAポイントが新たに登場します。
大丸・松坂屋での利用
大丸松坂屋カード/さくらパンダカード | 100円ごとに5Pの大丸・松坂屋ポイント + 200円ごとに1PのQIRAポイント |
大丸松坂屋ゴールドカード/大丸松坂屋お得意様ゴールドカード | 100円ごとに5Pの大丸・松坂屋ポイント + 100円ごとに1PのQIRAポイント |
大丸松坂屋で利用すると、2種類のポイントが貯まります。大丸松坂屋ポイントは5.0%還元、QIRAポイントは0.5%または1.0%です。
VISA・Mastercard加盟店での利用
大丸松坂屋カード/さくらパンダカード | 200円ごとに1PのQIRAポイント |
大丸松坂屋ゴールドカード/大丸松坂屋お得意様ゴールドカード | 100円ごとに1PのQIRAポイント |
大丸松坂屋以外での利用については、QIRAポイントのみが貯まります。還元率は一般カードが0.5%、ゴールドカードは1.0%です。
QIRA(キラ)ポイントの利用方法
貯まったQIRAポイントは、下記のように利用できます。
・大丸松坂屋ポイントに交換
・共通ポイントに交換
・商品券やサービスに交換
共通ポイントとは、楽天ポイント・Tポイント・WAONポイント・Amazonギフト券のことで、普段から貯めている人も多いでしょう。コンビニや飲食店など身近な店舗に普及しているため、便利に消費できるポイントです。
年会費は大幅にアップ
気になる年会費ですが、下記のとおり全面的に増額となります。
リニューアル後 | リニューアル前 | |
大丸松坂屋カード/さくらパンダカード | 2,200円 | 1,100円 |
大丸松坂屋ゴールドカード/大丸松坂屋お得意様ゴールドカード | 1万1,000円 | 7,700円 |
※すべて税込み
リニューアル前は初年度無料の特典もありましたが、発表資料を見るとリニューアル後については初年度無料の表記がありません。この点もやや残念な改定内容といえます。
リニューアル後は斬新な券面デザインに
大丸松坂屋カードは、券面デザインも大きく変わります。従来はベーシックでそれほど特徴のないデザインでしたが、リニューアル後は縦型のスタイリッシュなデザインになります。
縦型は国内のクレジットカード業界で初となる事例であり、カード番号が4段に渡って表記されている独特のデザインです。さらにVisaのタッチ決済が搭載され、店頭の読み取り機にカードをタッチするだけで簡単に支払えます。
リニューアル後の大丸松坂屋カードを持つべき人
リニューアル後のカードを持つかどうか判断するポイントは、大丸松坂屋でどれだけポイントを獲得できるかにかかると考えられます。獲得できるポイント数を計算して、年会費に見合うか考えてみましょう。
たとえば大丸松坂屋で毎月2万円支払うとすると、一般カードなら大丸松坂屋ポイントが1000ポイント、QIRAポイントが100ポイント貯まります。年間で合計13200ポイントが貯まり、2,200円の年会費に見合うと考えられます。
大丸松坂屋以外のお店でもQIRAポイントは貯まりますが、一般カードで0.5%、ゴールドカードで1.0%であり、特筆すべきポイント還元率ではありません。大丸松坂屋を利用するのは年に数回ぐらいなら、別の高還元率のカードを検討するのもおすすめです。