音楽ストリーミングサービス・Spotifyが、2021年の飛躍が期待される新進気鋭の国内アーティスト10組を14日、「RADAR:Early Noise 2021」として発表した。
2017年に日本でスタートした「Early Noise」は、Spotifyが厳選した次世代アーティストを年初に発表し、同名のプレイリストを通じて音楽ファンにいち早く紹介するプログラム。過去にはあいみょん、Official髭男dism、King Gnuといった人気アーティストを数多く輩出していることから、業界内外で注目を集めている。
5年目となる今年は、2020年3月にスタートしたグローバルプログラム「RADAR」との連携を強化し、「RADAR:Early Noise 2021」と名称を改めてスケールアップ。国内のみならず、海外のリスナーに向けても積極的に届けていく。
今回選出されたのは映秀。、カメレオン・ライム・ウーピーパイ、(sic)boy、Doul、chilldspot、Tokimeki Records、にしな、PEOPLE 1、macico、LEXの計10組。発表に合わせて、彼らの曲を集めたプレイリストとコーナーも本日公開された。
■「RADAR:Early Noise 2021」アーティスト10組
・映秀。(エイシュウ)
2002年3月17日生まれ、大学1年生。高校時代から作詞作曲を始め、「レールが引かれていないから、そこには挑戦できないって諦めている人とか。その人たちの肩を押してあげたい」。そのきっかけになることを目指し、歌い続けている。
・カメレオン・ライム・ウーピーパイ
オレンジの髪が特徴的なChi-によるソロプロジェクト。Whoopies1号・2号の2人を仲間に加え、作詞や作曲、レコーディング、映像のアイデア出し、小道具集めなど、撮影から編集までありとあらゆることを3人で手掛けている。2019年末に1stシングル「Dear Idiot」を配信リリース。その後のリリース楽曲も各ストリーミング・サイトでピックアップされる。
・(sic)boy
既存の音楽ジャンルに属さないスタイルで存在感を放つ(sic)boy。2019年にSoundCloud上で公開された楽曲が話題を呼び、活動スタートから1年余りで合計再生数160万回を突破。Spotify再生回数460万を超えた配信シングル「Heaven's Drive feat.vividboooy(Prod.KM)を含む1stアルバム『CHAOS TAPE』をリリースした。
・Doul(ダウル)
福岡在住の17歳。2020年9月のデビュー曲「[16yrs]」がSpotifyを通じて世界90カ国で再生され、約9,000のプレイリスト入り。作詞・作曲をはじめ、演奏・編曲・トラックメイキング・スタイリング・アートワーク・映像のディレクションまで、総合プロデュースを自身で行う。
・chilldspot(チルズポット)
メンバー全員が2002年生まれ、東京都出身の現役高校生4人組バンド。2019年12月に結成し、活動を開始。2020年11月、1stEP「the youth night」を高校在学中にリリースした。シティポップ以降の空気を彷彿とさせる楽曲から10代らしい力強いロック調の楽曲まで、1つのジャンルに囚われない楽曲の数々が、幅広い層の支持を集めている。
・Tokimeki Records
ノスタルジーな音楽を手掛ける音楽プロジェクト。2019年、80~90年代の邦・洋楽の名曲群をカバーするプロジェクトとして活動を開始。2020年6月、竹内まりや「Plastic Love」や中森明菜「OH NO,OH YES!」を収録した7インチレコード「OH NO,OH YES!」は、注文前から問い合わせが殺到し、即日完売した。
・にしな
天性の歌声と共に現れた新星・にしな。やさしくも儚く中毒性のある声、どこか懐かしく心地よいメロディーライン、繊細に紡ぎ出される言葉でリスナーを魅了する。「SPACE SHOWER RETSUDEN NEW FORCE ARTIST」の2020年下半期アーティストに選出。ikura名義でYOASOBIのボーカルとしても活動している幾田りらが所属するアコースティックセッションユニット・ぷらそにかのメンバーとして、2019年まで活動していた。川谷絵音が立ち上げたプロジェクト「美的計画」第1弾アーティストに抜てきされ、川谷も「声の良さがダントツでした」と絶賛するほどの歌声。
・PEOPLE 1(ピープルワン)
東京を拠点に活動する音楽家・Deuが、Takeuchi、Itoと共に結成したバンド。2019年12月、1st EP「大衆音楽」の発表と同時に活動を開始した。2020年9月に2nd EP「GANG AGE」を発表し、2020年12月25日にデジタルシングル「113号室」をリリース。ジャンル横断かつ文学的な楽曲、独創的な世界観を表現したミュージックビデオ・アートワークはネット上で話題になり、YouTubeに公開されたミュージックビデオの総再生回数は400万回を突破した。
・macico(マチコ)
3人組音楽グループ。J-POPを主軸にクラブ、ラウンジ、R&Bをはじめとする様々なサウンドが特徴。2020年9月から11月にかけて配信シングル「aloe」、「coin laundry / alcohol」、「hanataba」を連続リリースし、Spotifyの「日本バイラルトップ50」にてインディーズでの活動ながら10位にランクインした。また、Spotify公式プレイリストでは、「Early Noise Japan」「Spotify Japan 急上昇チャート」「Tokyo Rising」「Next Up」など数万人のリスナーが登録するプレイリストにもセレクトされている。
・LEX
神奈川県湘南エリア出身、2002年生まれのヒップホップ・アーティスト。14歳からSoundCloudに楽曲をアップロードし始め、2019年4月、16歳の時に1stアルバム『LEX DAY GAMES 4』で彗星のごとく現れた。2020年はコロナ禍でも「NEXT」EPの緊急リリースやオンライン・ライブの実施など、精力的に活動し、8月には15組のゲストを招いた3rdアルバム『LiFE』を発表した。