住環境研究所は1月13日、「ニューノーマルの時代の住まい方に対する意識調査」の結果を発表した。調査は2020年10月9日~11日、全国(沖縄県を除く)の20~59歳の既婚男女3万1,407名を対象にインターネットで行われた。
同調査では、「新しい暮らし方」「従来からある暮らし方」「暮らしたい場所」に関する全14項目を提示し、そのような暮らし方を「してみたい(続けたい)」かどうかを回答してもらった。
その結果、新しい暮らし方に関する項目において「してみたい(続けたい)」と回答した人の割合は、「技術的最先端の暮らし」で37%、「職住一致(自宅を職場あるいは職場を自宅とする)」「デュアルライフ(居住の拠点が2か所以上あり、2拠点目の年間滞在日数が20日以上)」でともに25%となった。年代別にみると、いずれも20代が最も高い関心を示しており、中でも、「技術的最先端の暮らし」(20代43%)では他世代よりも4~9pt、「職住一致」(20代34%)では7~11pt高く、世代間比較において顕著な差が見られる結果となった。
従来からある暮らし方に関して「してみたい(続けたい)」と回答した人の割合は、省エネなど地球環境に優しい「エコな暮らし」で46%、なるべく物を持たないシンプルな暮らし方の「ミニマムライフ」が42%、「二世帯居住」が29%。やはり、いずれにおいても20代の関心が最も高く、特に、「エコな暮らし」では20代の50%が関心を示しており、他世代を4~5pt上回る結果に。また、「二世帯居住」(20代35%)でも4~8pt上回った。
暮らしたい場所については、全世代ともに「郊外暮らし」への関心が最も高く、全体で55%。次いで「都会暮らし」(44%)、「田舎暮らし」(32%)と続き、いずれも20代が最も高い結果に。20代は様々な場所に対して暮らしてみたいと考えていることが伺えた。