「モラル」という言葉を聞いたことがあっても、詳細な意味を理解していない方もいるでしょう。意味や使い方について類語や対義語を交えて解説します。また、「マナー」との使い分けを覚えておくことでビジネスシーンにも活かせるでしょう。
モラルの意味
「モラル」は英語の「moral」から来る言葉で、道徳や倫理という意味があります。道徳とは、物事の善悪を判断する基準や、社会生活で守るべき基準という意味を持つ言葉です。
モラルの使い方と例
守るべき行動規範などが守られていない状況において「モラルがない」のような使い方をします。
例1:モラルを守る
「モラルを守る」とは、道徳観や倫理観を持って行動することを意味しています。「モラルを守ることにより秩序が保たれる」、「モラルを守って生活することを子供たちに伝える」というように使えるでしょう。
例2:モラルに欠ける
人道的に望ましくない行動やその様子に対して「モラルに欠ける」という言葉を使います。一般的によく使うフレーズで「モラルに欠ける発言は周囲を不快にさせる」、「あの言動はモラルに欠けている」のように使います。
例3:情報モラル
「情報モラル」とは、情報社会において適切に活動するための倫理を意味する言葉です。ネット社会において他者を害することのないよう、また自らを危険から守るためにも身につけておくことが求められます。発信する情報に責任を持ち他者の権利を尊重する、また自らの個人情報を慎重に扱う心構えなどが大切です。
例4:モラリスト
一般的にはフランスで人間の生き方を探求し、書き記した思想家のことを「モラリスト」と呼びます。実際の会話で使う場合は「道徳的な方」という意味合いで使われることが多いでしょう。
モラルの類語と対義語
類語
「モラル」の類語には道徳、倫理、道義、徳行、善徳などがあります。
一般的には道徳や・倫理に言い換えられることが多いですが、道義や徳行も同じように、人として行うべき正しい判断や道という意味があります。使うシーンによって適切な言葉を選びましょう。
対義語
「モラル」の対義語にはカタカナ語の「インモラル」がありますが、他にも「不道徳」や「背徳」などがあります。インモラルはアンモラルと表されることもありますが、同じ意味を持ちます。いずれも道徳や倫理から外れた行為という意味です。