映画『花束みたいな恋をした』(1月29日公開)の完成報告イベントが12日に都内で行われ、菅田将暉、有村架純、土井裕泰監督が登場した。

  • 左から土井裕泰監督、菅田将暉、有村架純

    左から土井裕泰監督、菅田将暉、有村架純

同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。

久しぶりの共演について、菅田は「がっつり一緒に映画をやりたいという話もしつつ、なかなか実現してなかったんですけど、今回1番いいタイミングでいい作品ができたんじゃないかと思います」と自信をのぞかせる。有村については「意外と蓋を開けたらド関西人で、僕も関西人。あまり現場で関西弁でベラベラしゃべることもないから新鮮でしたね」と振り返った。

有村も菅田について「本当に貴重な同じ年の役者さんですし、こうして同じ舞台でお芝居をさせていただくとを本当に嬉しく思いました。お互いに『何者』から4年くらい経っていろんな経験をしながら再会できた部分はあったので、ちょっと同志のようですごく心強い役者さん」と表す。「現実世界と地続きで、お芝居の舞台でもフラットに本番に向かわれる役者さん。緊張もしてるのかもしれないけど、いい意味で力が抜けていて、常に受ける体制が取れている」と印象を語った。

作品にちなみ「恋愛と結婚は別なのか」という質問については、「縛って考えたことがないんですよね。相手によるのかなあ。2人のムードによるのかなって気もしますけどね」(菅田)、「私もあんまり恋愛、結婚というワードに縛られていないというか、2人がよければどういう選択でもいいのかなあ」(有村)と回答。一方で「この人、恋愛ではいいけど結婚は……と思ったことは?」と聞かれると、「ありますあります! ということは違うのかな?」(菅田)、「一生寄り添う方ですもんね。そうするとちょっとは考えるかもしれないですね」(有村)と考えを改めていた。

イベントでは菅田と有村が互いに相手に合う花束を選び、選択に込められた深層心理が明かされる「花束占い」のコーナーも。有村に向けてオレンジのラナンキュラスを選んだ菅田は「今日の格好にも合いそうだし、ちょっとグラデーションかかってる感じがいいかなあって。内のド関西人の黄色い部分と、外で仕事している赤い部分と」と理由を明かす。「とても信頼している存在。信頼に溢れた関係を続けていきたいとも思っているようです」という占いの結果に、菅田は「めちゃくちゃ当たってますね。百発百中です!」と納得していた。

一方、有村は「髪型と、すごい合う」と紫色のヒヤシンスをチョイス。「励ましたい。ひたむきにお互いを励まし合い、共に成長していけることを望んでいるでしょう」という結果に、菅田は「心配か! 俺のこと」「俺の片思いですね。こっちは信頼してて、むこうは励ましたいだから、先輩です」と爆笑する。さらに菅田が「確かに励ましてくれるかも。『今、なにやってるの? そうなんだ、がんばって〜』みたいな。姉ちゃんかも」と明かすと、有村は「しっかりしている人ほど心配になりますよね。ちゃんと疲れたとか言ってるかな? とか」と理由を説明した。