映画『ヤクザと家族 The Family』(1月29日公開)の完成報告生配信トークイベントが11日に都内で行われ、綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、舘ひろし、藤井道人監督 が登場した。
本作は、ヤクザという生き方を選んだ男の、3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。自暴自棄になっていたとき、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで心の救いを得て父子の契りを結ぶ少年期。時は移り、ヤクザとして名を上げていく男にも愛する自分の家族ができる。一方、暴力団対策法の施行はヤクザの有り様を一変させた。男の選んだ生き方は様々な矛盾を起こし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、一方でかけがえのないものを失うという状況を突きつけられていくが……。
右手人差し指に包帯を巻いて登場した尾野だったが、綾野が「皆さん、手が気になってると思いますけど、突き指をしまして、ニコちゃんマークを描いております」と説明。「皆さんにピースな願いが伝わればと思いますので、ご容赦ください」という綾野に合わせ、指をアピールしていた。
共演経験の多い綾野について、尾野は「私が知っている剛というのはまあ天然で、宇宙人みたいな人だったんです」と表し、綾野は「そんな風に思ってたの!?」と驚く。尾野はさらに「それが今回ご一緒させていただくことになりまして、現場に入ると、みんなのことを見て『大丈夫?』とか言ってちゃんとケアし、監督とも長い時間かけてコミュニケーションをとり、現場の話をし、役についてすごく愛情深くやってる。そんな姿を見て、ちょっと上から目線で言ってもいいですか? 『こいつさあ……でかくなったなあ!』って」と語り、綾野も大爆笑。
尾野が「頼りになる人になってるんだと思って、私も乗っからせてもらおう、と。久しぶりに会って、前のただ笑わせるだけの剛じゃない! みたいな。感心いたしました、剛さん」と話しかけると、綾野は「いやもうね、真千子ワールドはすばらしいですよ、やっぱり」と称賛する。綾野が「付き合いも長いですし、同い年ですし、いろんな縁がありますからね。意外とこう見えて映画の共演はなく楽しみだったので。今日もきれいだよ、とても」と褒めると、尾野は「でしょう〜。(顔を)作ってくれたの〜」と答え、和気藹々とした様子を見せていた。