テレビ東京系列で毎週土曜日夜10時から放送中の『新美の巨人たち』。1月16日放送の「“移動する建築”岡部憲明『小田急ロマンスカーGSE』×要潤」では、建築家・岡部憲明氏がデザインを担当した小田急電鉄のロマンスカー・GSE(70000形)が登場する。
GSEは「箱根に続く時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」をコンセプトに、小田急ロマンスカーの伝統を形にした新型車両として、2018年3月にデビュー。デザインを担当した岡部憲明氏は、パリの街で異彩を放つ建築「ポンピドゥー・センター」の設計に関わり、その経験から、関西国際空港をはじめとするさまざまな建築を手がけてきた。ばらの花から着想を得た「ローズバーミリオン」のカラーリングをはじめ、142mの巨大で横長の車体、大きな窓など、GSEのすべてに岡部氏の学びが生かされているという。
車内においては、鉄道車両に本来あるべきものが取り除かれたほか、天井、いす、窓をじっくり見ると、建築家ならではの挑戦も浮かび上がってくる。そこには50年以上に及ぶ小田急ロマンスカーの歴史も関係しており、とくに東海道本線の特急「こだま」の登場が、その誕生に大きく影響を与えているとのこと。伝統と革新の狭間で生まれた新車両の物語をたどるとともに、ロマンスカーのDNAを感じさせるファン必見の情報も公開する。
今回のアートトラベラーは要潤さん。車両基地を訪れ、普段は立ち入れないGSEの運転席にも乗り込みつつ、“移動する建築”の美を堪能する。ナレーターは貫地谷しほりさん。『新美の巨人たち』の「“移動する建築”岡部憲明『ロマンスカー70000形GSE』×要潤」は、テレビ東京系列にて1月16日夜10時から放送。BSテレビ東京でも、1月23日の夜11時30分から放送を予定している。