画面を押し込むと指先に感じる軽い振動は、iPhoneに内蔵されているリニアモーターの一種「タプティック・エンジン」による仕事です。iPhone 6sのとき初めて採用され、iOS 13以降は触覚に訴えるユーザインターフェースを意味する「ハプティック・タッチ(Haptic Touch)」に欠かせない存在となっています。
そのタプティック・エンジンですが、評価は人それぞれ。物理ボタンを押したときのような感触があってわかりやすいという人もいれば、少しでもバッテリー消費量が減るほうがいいから止めたいという人もいます。デフォルトでは有効にされており、オン/オフするためのそれらしいスイッチは見当たりませんから、考えるだけムダなのでは? という人もいるかもしれません。
しかし、ハプティック・タッチは無効化できます。スイッチは少々わかりにくい名称なうえ、オフにすると通知や着信のときのバイブレーションまで無効化されてしまうため、通知や着信に気付きにくくなってしまうデメリットはあるものの、無効化すれば画面を押しても指先に振動を感じることはなくなります。
ハプティック・タッチを無効化するには、「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」の順に画面を開き、「バイブレーション」スイッチをオフにします。
なお、この「バイブレーション」スイッチは、カレンダーアプリで日付や時刻を指定するとき回転させる部品(ピッカー)を動かしたときや、アプリスイッチャーを表示しようと画面下部を上方向へスワイプしたときなど、ありとあらゆる場面の振動を無効化してしまいます。よく考えて利用しましょう。