「随時」という言葉を耳にしたり、目にしたりしたことはあっても、正確な意味は分からない……という方もいることでしょう。
本記事では、「随時」の正しい使い方や例文、対義語について解説していきます。
「随時」の意味
「随時」とは、主に「随時~する」という形で用いられ、必要に応じて「いつでも~できる」という意味を表します。その時々の状況に応じて、好きなときにいつでも、などの意味を持ちます。
<使用例>
- 随時対応します
- 随時決定する
- コピー機のインクが切れたら随時交換します
- 新しい情報が入り次第、随時更新します
例えば、「随時入居可」という場合、入居時期は入居者側が自由に決定できるという意味です。ただし、毎月販売される雑誌などは「随時発行」とは言わずに「定期発行」と言うように、毎月定期的に行うようなことに対しては使われません。
ビジネスにおける「随時」の使い方と例文
ビジネスシーンにおける「随時」の使用例は以下の通り。
<使用例>
- 随時、説明会への参加受付を行っております
- ~に関しての質問は随時こちらで承ります
- 見学は随時受付中です
- 新しい募集がありましたら随時HPでお知らせします
- 技術系の職種の応募については随時就職サイトにて募集していきます
- 進捗状況を随時報告頂ければ幸いです
- お困りの際は随時お伺い致します
- こちらは随時利用可能なサービスとなっております
- 困った際には随時お声がけください
「随時」を使って相手に行動を促す場合は、相手目線で「いつでも大丈夫です」という意味が込められています。
「随時」の対義語
随時の対義語には「定時」があります。
「定時」は、一定の時刻や時期、決められた時刻や時期を表す言葉です。「定時で帰社してください」「第2土曜の15:00~19:00に定時システムメンテナンスを行います」などの使い方をします。
一方の「随時」は日時に制限のない様子や、特に指定がなくいつでもという意味があるため、決められた時刻を表す「定時」とは反対の関係になります。
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以上、「随時」の正しい使い方や例文、対義語について解説しました。「随時」は、ビジネスシーンで使用する機会も多いため、意味を正しく理解しておきましょう。