「妙齢」という言葉は、学生時代に使う機会はほとんどなく、ビジネスシーンにおいても公式の場ではあまり使われないでしょう。どちらかと言えば、主にくつろいだ場面の会話の中で使用される言葉です。また、基本的に男性には使わず、女性に対して使います。

正しく使えていないと、相手に不快な思いをさせてしまったり、悪い印象を与えてしまったりする可能性があります。注意点などを把握して、上手に活用しましょう。

  • ノートに何かを書いている人

    妙齢の意味を理解しましょう

妙齢の意味

妙齢とは、女性の若い年頃という意味の言葉です。「みょうれい」と読みます。「妙」には「若くて美しい」という意味があります。

「若い女性」「年頃の女性」「結婚適齢期の女性」などを表現する際に使われるのが一般的です。男性に対して使われることは基本的になく、男女問わず子どもにも使いません。

「具体的に何歳」という定義もないため、主観によってどの年齢を指すかは異なる可能性があります。

妙齢の使い方

妙齢は年頃の女性を表す言葉であるため、使う場面や使い方を間違えると、相手に不快感や誤解を与えたり、セクハラにつながったりする可能性があります。

ビジネスシーンでは使用不可

さまざまな価値観の人が存在するビジネスの場においては、男女問わず年齢や結婚の有無で相手を表現することがセクハラや差別的発言ととらえられてしまう可能性があるため、妙齢を使用するのは控えましょう。よりシンプルで誰が聞いても意味を取り違えにくい言葉を使う方が、意味を共有しやすく仕事がスムーズに進行します。

プライベートで使う場合

気心の知れた仲間内でならば、職場ほど気を遣わなくてもよいため使うことができるでしょう。ただし、悪意のある発言として認識されないよう気をつける必要があります。

  • 笑顔の女性

    妙齢を使うときは気をつけましょう

妙齢を使うときの注意点

妙齢は若い女性を表す言葉ですが、「結婚前の女性」の意味もあることから「独身女性」と受け取られる可能性があります。一方で、妙齢の意味を「高齢」であると解釈してしまうケースもあるようです。

妙齢の英語表現

「妙齢」を英語で表現するときは、シンブルに「young lady」を使いましょう。

英語の「young lady」も、日本語と同様に年齢の定義はありません。「若い女性」という意味で使われます。「妙齢」は美しい女性を表す、褒め言葉であることを説明したうえで使ってもよいでしょう。

妙齢の言葉の意味を正しく理解しよう

「妙齢」という言葉は、誤解を招きやすい言葉です。美しい女性という褒め言葉で使用しても、結婚前の若い女性という意味もあるため、場面によっては相手を不快にさせてしまう可能性があります。ビジネスシーンにおいては使わない方が無難でしょう。