株式会社学情は、2022年卒学生対象「就職人気企業ランキング」の結果を「文理別」に比較した結果を1月8日に発表した。調査期間は2020年6月1日~12月6日、調査対象は2022年3月卒業予定の全国大学3年生・大学院1年生で、有効回答数は7,675名。

  • 文系・理系別の「就職人気企業ランキング」、昨年から順位を上げた企業は?

理系は「食品」「IT・ソフトウェア」が人気の傾向に。1位「味の素」、2位「アサヒ飲料」を筆頭に、「食品」がトップ10に7社、トップ50に16社がランクインした。また「IT・ソフトウェア」分野では16位「アマゾンジャパン」などがあげられている。理系の上位企業を見ると、研究・開発などの領域に配属されることが明確な「職種別採用」を導入している企業が人気を集める傾向にある。

文系は「食品」「マスコミ」が人気を集めている。文系の1位は「商社」の「伊藤忠商事」、次いで2位「アサヒ飲料」、3位「講談社」と続く。また、昨年から順位を上げた企業では、食品スーパーが好調な「イオングループ」が46位から6位へ、在宅勤務やステイホームで家具需要が伸びた「ニトリ」は56位から26位へ上がっている。また、27位「住友生命保険」(昨年58位)、31位「三菱UFJ銀行」(昨年31位)、36位「東京海上日動火災保険」(昨年115位)、38位「三井住友銀行」(昨年47位)など、「生保・損保」「銀行・信金」の金融業界も昨年より順位を上げた傾向にある。コロナ禍であっても、採用人数の多い企業が人気を集めているようだ。