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【この記事のエキスパート】
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家:上島 佳代子
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。
手芸わたは、ハンドメイドのぬいぐるみや雑貨作りに欠かせないアイテム。この記事では、手芸わたの選び方とおすすめ商品を紹介します。記事後半には、通販サイトの最新人気ランキングのリンクがあるので、売れ筋や口コミを確認してみてくださいね!
手芸わたを選ぶポイント
手芸わたを選ぶときは、「タイプ」「素材」「衛生面」のチェックが重要。それぞれの特徴や違いについて解説していきます。
【1】わたのタイプは大きく分けて4種類
「手芸わた」のタイプは形状・素材によって大きく分けて4つのタイプがあります。作るものや用途に適したわたを使えば、できあがりもきれいで、理想に近いものに仕上がるはず。さまざまなわたのタイプや特徴を理解して、上手に使い分けましょう。
オーソドックスに使える「わたタイプ」
【エキスパートのコメント】
「わたタイプ」は、ふわふわとした“わた”のイメージそのものです。ぬいぐるみやクッションなどの立体的な作品に、わたのかたまりを手でほぐしながら詰めていきます。ただし、きれいに詰めていかないと、仕上がりがデコボコとしたものになってしまうことも。
天然素材と合成繊維のものがありますが、小さなものならどちらでも気にならないでしょう。大きなものに詰めるなら、初心者の人はやわらかく空気を多く含む、合成繊維のわたの方が扱いやすいかもしれません。
ふわふわとやわらかい「巻きわたタイプ」
【エキスパートのコメント】
最近ではあまり目にしなくなった「巻きわた」。天然素材の綿花を1枚のシート状のわたに伸ばして巻いた、昔ながらのものです。ふんわりとふくれがよいので、入れやすく仕立てが美しい仕上がりになり、保湿力と耐久性にもすぐれています。
ほとんどのものが広げると約1m×2mくらいの大きさがあります。適した大きさに合わせ、半纏(はんてん)や座布団、クッションなどの中綿や足し綿に用いることが可能です。また、吊るし飾りのような手芸小物に、ちぎって使うこともできますよ。
平面状の面積の大きなものに「シートタイプ」
【エキスパートのコメント】
昔ながらの「巻きわた」が天然素材の綿花を使用して巻かれているものなら、こちらはおもにポリエステルなどの合成繊維がシート状になって、たたまれたもの。
キルティングの芯材として使用したりカルトナージュ、洋服やバッグなどの平面状の大きな面積のものに適していますが、もちろん小さく切って小物に使うこともできます。ただしシート状に固められ、「巻きわた」のように〝ほぐして使う〟ということができないものもあるので、購入の際は注意しましょう。
こまかいパーツに便利な「粒わたタイプ」
【エキスパートのコメント】
「粒わた」の名前のとおり、粒状になったわたがまとまったものです。こまかいパーツのなかにも詰めやすく、弾力性と伸縮性があり、へたりにくいのが特徴。粒状なので、体にフィットしやすく枕やクッションなどにも向いています。
ポリエステル100%で洗濯も可能。子どもが触れるぬいぐるみや、汚れの気になるクッションなどは清潔を保ちやすいのでおすすめです。
【2】素材の違いにも注目!
ひとことで「わた」と言ってもさまざまな素材のものがあります。それぞれ特長があるので、どんな素材とどんな利点があるのかみていきましょう。
しっかりボリューム感を出すなら「ポリエステル」
【エキスパートのコメント】
手芸で使われるわたで一番多いのがポリエステル製でしょう。制作中にわたぼこりも出にくく、扱いもカンタン。軽くてしっかりとしたボリュームを出せます。洗濯も可能なので、つねに清潔を保ちたいものを作るなら、ポリエステル製がおすすめ。
ポリエステル製のわたは湿気をためにくいのもポイント。湿気によりわたがへたることがなく、ボリューム感をつねに維持できるので、クッションやぬいぐるみにぴったりです。
ふんわりと仕上げたいときは「綿」や「真綿(絹)」
【エキスパートのコメント】
平面的なものをふんわりと仕上げたいなら、「綿」や「真綿(絹)」がおすすめ。半纏や赤ちゃん用の楕円形の小さな布団、トッポンチーノづくりにもいいでしょう。ただし、長く使っているとどうしてもふんわり感は損なわれます。
また、絹のわたは高価なので大量に使うのはあまり向いていません。綿のわたと組み合わせて表面の仕上げに利用するのがいいでしょう。「真綿(まわた)」という名称で売られていることが多いので、「綿(めん)のわた」と間違えないように注意してくださいね。
素材の風合いを大事にできる「ウール」
【エキスパートのコメント】
毛足が長く刺激によってまとまりやすいので、針でつついて固めてつくるニードルフェルトの作品などに向いているウールのわた。羊毛100%なので、羊毛ならではの風合いと温かさを感じることができます。
わたとして詰めるよりは、ウールのわたそのもので、なにかをつくるのに向いています。
【3】衛生面の確認も重要
手芸わたの場合、なかに詰めて使用することが多く、あまり目に触れることはありません。とは言え、ハンドメイドでなにかをつくるなら、なかのわたにも気を配りたいですよね。現在では衛生面や扱いやすさに気を配った商品も数多くあります。
なかには洗濯できるタイプのものも
【エキスパートのコメント】
赤ちゃんや子どもが触ったり、ときには口につけてしまったりするものにおすすめなのが、洗濯できるわた。ポリエステル製のわたなら、洗濯後にへたってしまうこともなく、ふわふわの状態に戻ります。乾きが早いのもうれしいポイント。
わたぼこりが出にくいので、制作中もお部屋がほこりだらけにならずに助かります。
長期間使うなら「防臭」や「抗菌」もチェック
【エキスパートのコメント】
アレルギーや汚れやニオイの気になる人には、「抗菌」「防臭」「防ダニ」効果のあるわたがおすすめです。
抱きぐるみなどには防ダニ効果があると安心して使えますね。また赤ちゃんのための手作り小物には抗菌加工のものを、ニオイが気になるクッションなどには防臭加工のものなど、用途に合わせて使ってみるといいでしょう。