俳優の上川隆也が7日、オンラインで実施されたテレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』第6シーズン(14日スタート、毎週木曜 20:00～ ※初回2時間SP)の「10周年記念トークイベント」に出席し、同作が10周年を迎えたことに対する思いを語った。

  • 左から甲本雅裕、上川隆也、栗山千明 ＝テレビ朝日提供

上川演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作は、2011年にシリーズが誕生してから10周年。上川は「作品が始まった段階では、これほど続けられるとは思ってもおりませんでした。とても不思議な感慨でいます。10年間続けてこられたというよりは、1本1本重ねてきて、ここにたどり着いたという感覚の方が強い気がします」と語る。

甲本雅裕も「(10周年で)特別なにかが変わるということはないと思います。毎回、やれること自体が奇跡だと思っているので、同じだけの奇跡を感じながら、新鮮に臨んでいます。続けているという感覚というよりも、毎回そこで生まれたものに向かっていってるだけです」と表現した。

第6シーズンは冬の京都での撮影になることに、栗山千明は「スペシャルでは冬に撮影があったんですが、シリーズでは初めてです。正直、寒い中撮影していますが(笑)、みんなで一丸となりながら頑張っています」と力説。

上川は「スペシャルを冬に撮影した際には、いつもの糸村の姿に、マフラーと手袋はつけさせていただきました。ただ、どうやらこの冬は、それだけでは太刀打ちできなそうな予感がして、糸村に成り代わって、上川が上層部に直談判しています(笑)。僕自身、糸村のことが心配です」と笑顔。そのうえで、「殺害された役をなさってくださるゲストの皆様が、けっして温かい格好で亡くなっているばかりではないので、本当にお気の毒というか、ありがたいです」と感謝した。

また、これまでの放送回で印象的だった場面について問われ、上川が「やっぱり2019年の(甲本さんが演じる)村木さんのピンチの回でしょうか。あんな面持ちになる糸村ははじめてでした」と振り返ると、甲本も「僕のピンチですね(笑)。台本を読んでビックリしました」と同意する場面も。

栗山が「撮影中に一番笑いをこらえたのが、村木さんがヒールを履いて、体育館を右往左往する回です(笑)。笑いそうになって、撮影が大変でした」と明かすと、甲本は「ヒールを履いたことははじめてで、立っていることもままならなかったです。ヒールが何回も折れて、大変でした」と振り返っていた。