帝国データバンクは1月6日、2020年(1~12月)に飲食店事業者の倒産(負債1,000万円以上)は780件発生し、過去最多を更新したと発表した。これまで最も多かった2019年(732件)と比べて48件増加した。
業態別の倒産、「酒場・ビヤホール」が最多
業態別にみると、「酒場・ビヤホール」が最も多く189件(構成比24.2%)。以下、「中華・東洋料理店」が105件(同13.5%)、「西洋料理店」が100件(同12.8%)、「日本料理店」が79件(同10.1%)、「バー・キャバレーなど」が69件(同8.8%)、「喫茶店」が68件(同8.7%)、「一般食堂」が56件(同7.2%)などと続いた。このうち、「酒場・ビヤホール」「日本料理店」「喫茶店」は2000年以降で過去最多の倒産件数を記録した。
負債規模別では、「5,000万円未満」が620件(同79.5%)でトップ。次いで「5,000万円~1億円未満」が86件(同11.0%)、「1億円~5億円未満」が61件(同7.8%)、「5億円~10億円未満」が9件(同1.2%)、「10億円~50億円未満」が4件(同0.5%)と続いた。一方、負債50億円以上の倒産は2013年以降8年連続でゼロとなった。