NTT東日本 千葉事業部は、デジタル化した浮世絵を鑑賞する美術展「Digital×浮世絵」を開催する。

会期は2021年1月22日~2021年2月28日まで(2月1日、13日、14日、20日は休場)。開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。会場は千葉県の千葉市美術館 1F さや堂ホール。入場無料。

  • 展示の一形態である「ムービングアート」

    展示の一形態である「ムービングアート」

新型コロナウイルスの世界的な流行で、感染防止に配慮した文化芸術の鑑賞方法へのニーズが高まっていることから企画された、文化財のデジタルデータを活用した美術展。NTT東日本 千葉事業部が、千葉市よりデジタルミュージアム事業を受託したことで行われる。

千葉市が所蔵する有名な浮世絵の中から5作品を題材として、高精細にデジタル化。体を動かすと絵画も動く仕掛けが施された「ムービングアート」やデジタルサイネージの投影、「浮き上がる絵画」(5作品を投影)といったデジタル技術を駆使したコンテンツのほか、高精細レプリカ絵画と巨大パネルを展示する。作品の見どころは空中映像の操作で閲覧でき、非接触で楽しめる。

題材となる作品は以下の通り。

  • 二代 歌川 豊国「二代目尾上菊次郎の滝夜叉姫」大判錦絵
  • 鈴木 春信「鞠と男女」中判錦絵
  • 月岡 芳年「松竹梅湯島掛額」大判錦絵竪二枚続
  • 喜多川 歌麿「納涼美人図」絹本著色
  • 歌川 国芳「相馬の古内裏」大判錦絵三枚続
  • 館内で来場者を案内するAIロボット

    館内で来場者を案内するAIロボット

  • AIカメラによる混雑検知

    AIカメラによる混雑検知

館内ではAIカメラによる混雑検知とAIロボットによる案内を行い、混雑を回避してして鑑賞できるソリューションを提供。NTT東日本の通信ビルと高速ネットワークにより、文化財の権利保護や円滑なコンテンツ配信、ディザスタリカバリ(災害の被害からの回復・予防措置)を実現するという。

千葉市美術館のほか、東京都の「NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] シアター」、「秋葉原UDX 5階エントランス」でも、デジタルサイネージで高精細な美術品データを配信。多くの人が名作に触れる機会を創出する。