シンガーソングライターの藤井風が、21日にスタートするテレビ朝日系ドラマ『にじいろカルテ』(毎週木曜 21:00~ ※初回拡大)で、自身初のドラマ主題歌を担当することが7日、明らかになった。
主題歌のタイトルは「旅路」。藤井自らドラマの撮影現場に訪問し、キャストやスタッフ陣とも触れ合い、台本を読み込んで制作された。ノスタルジックさと先鋭性が同居する、温かくも胸に響くヒューマンドラマにピッタリの楽曲となっている。
『にじいろカルテ』は女優の高畑充希が主演を務め、“秘密”を抱えた女ドクター・紅野真空を演じる。東京の大病院の救命救急の現場で、夢と誇りを持ちながら働いていた真空に、ある日突然“とある病”が発覚。そんな真空は、偶然知った山奥の小さな村の診療所で、病を隠して働くことに。ヘンテコな外科医・浅黄朔(井浦新)と看護師・蒼山太陽(北村匠海)とシェアハウスしながら、さらには個性豊かな村人たちに出会う真空。時に笑い、時に泣き、ケンカしながらも、熱く命と向き合って成長していく。
藤井と高畑のコメントは以下の通り。
■藤井風
初めてのタイアップ作品になりました。こんなに難しいとは思いませんでした。ドラマの主題歌って、派手で、それこそドラマチックなイメージがありましたが、このドラマに、そーゆーのは全然合わない気がしました。
ちょっとポンコツで、人間くさい医者が、村の個性豊かな住民や病気と、「共存」していくお話。衝撃的な出来事が起こる訳でもない、だからこそ描けるリアルを淡々と描く。そんなドラマは初めて聞いたし、正直、今これを書いてる時点でも、どんな作品になってるのか想像もできていません。
ただ、現場にお邪魔させていただいた時に感じたのは、作り手の皆さんの穏やかで自然体な空気感。主演の高畑充希さんの、あまりにナチュラルな、演技にいつ入ったのか分からないくらいの演技にはすごく感銘を受けました。だから、わしももっと自然で、自分の内側から勝手に溢れてくるような、あったかい音楽を添えられたらなと思いました。
それが結果的に、この作品を、この作品を生きる皆さんを、作品に触れる皆さんを、後ろからそっと見守って、時々ふわっと包み込んでくれるような、そんな音楽になっていたらいいな。
■高畑充希
藤井風さん、という素敵な天才が居る、ということを耳にしてYouTubeを漁っていたのが昨年の春のこと。風さんの曲は、私のステイホームを穏やかに彩ってくださいました。なので、今回初めて主題歌を担当される作品が私たちのドラマになったこと、とっても幸せに感じています。
「旅路」という曲は、風さんならではの、人生を少し俯瞰から、そしてゴール地点に近い場所から眺めているような曲で、初めて聴いた時に、あたたかさと同時に心地のよいドライさを感じました。この『にじいろカルテ』というドラマも、命や問題とどうやって向き合うか、そして、どうやって向き合わないか、というテーマを持った作品なので、きっとぴったりだろうな。ドラマをより豊かにしてくれるのだろうな、と、今からわくわくしています。
1度現場に遊びに来てくださったご本人は23歳等身大のとてもチャーミングな方で、ステージ上とのギャップにキュンとしました(笑)。早く皆さんに、ドラマとともにこの素敵な楽曲をお届けしたいです。お楽しみに!