JR北海道は27日、鉄道事業法第28条の2第5項にもとづき、国土交通大臣宛に日高本線鵡川~様似間の廃止日を2021年4月1日に繰り上げる旨の届出を行ったと発表した。
日高本線鵡川~様似間に関して、JR北海道は2017年に復旧断念ならびにバス等への転換に向けた協議開始を申し入れ、2020年10月に協議がまとまり、鉄道事業廃止についての同意が得られたことから、10月27日に国土交通大臣宛に鉄道事業廃止届出書を提出。廃止予定日は2021年11月1日とされていた。
その後、2020年12月8日に北海道運輸局による関係者への「公衆の利便の確保に関する意見の徴収」が行われ、12月28日に国土交通大臣から廃止日を4月1日に繰り上げたとしても公衆の利便を阻害するおそれがないと認める旨の通知を受領。廃止日繰上げの届出を1月5日に行ったとのこと。
JR北海道は鉄道事業廃止後の地域交通や沿線自治体のまちづくりに対する必要な支援に加え、今後は沿線自治体が主催する協議の場への参画などにより、日高地域の持続的な交通体系の運営に協力していくとしている。