ダンス&ボーカルグループ「超特急」が25~27日の3日間、配信ライブ「BULLET TRAIN ONLINE SPECIAL LIVE“Superstar”」を開催した。本レポートでは26日に行われた2日目のライブの模様をお伝えしていく。
3daysの各ライブでテーマを設けた超特急だが、この日のテーマは「超特急との絆物語」。演出を担当するユーキは「今までの超特急の歴史を皆さんに感じて頂きたい。初めてご覧頂いた方には自身のこれまでの人生と照らし合わせて頂いて、感じるものがあるように。ずっと応援してくださった方は、これまでの超特急との想い出を振り返っていただけるようにしたい」とMCで語った。
今回のライブではこれまでのツアーと遜色ないステージセットが用意され、背景に大きなモニター、サブステージも設置された。MCなどのトークを最小限とし、超特急の持つ幅広い世界観やパフォーマンスを凝縮させた、見ごたえのある骨太なライブステージを展開した。
まず「gr8est journey」「Burn!」「バッタマン」など、盛り上がる場面で選ばれることの多い定番曲を冒頭に披露し、エネルギッシュなスタートダッシュを切った。メンバーも画面越しのオーディエンスに対して声を出したり踊るように休みなく促したりと、開始直後ながらSNSやコメントでは観客のボルテージは最高潮に到達。大きな一体感を一気に作り上げた。
そうした中、ステージ上を女性が突然横切り、それを目で追うメンバーたちが映し出されると、エモーショナルで切り裂かれるようなラブソング「need you」へ。これまでの雰囲気から一転、ステージの空気を塗り替え、笑顔や激しい動きを封じ、恋に落ちた切ない男心を表情・ダンス・歌声で表現した。
再び先ほどの女性が登場するも、実は女装をしたリョウガということが判明した中、次の曲「What's up!?」では、小芝居などを挟みつつ、超特急らしい愉快な振り付けが多々盛り込まれる。「Snow break」では再び雰囲気が切り替わり、切ないクリスマスソングへ。この楽曲では画面が5分割され、各メンバーそれぞれのダンスパフォーマンス、タカシの歌唱する様子を一気に堪能する事ができた。
続けて、「Beautiful Chaser」を皮切りに、超特急ライブの特徴の1つでもある、音楽・ダンスだけではない様々な要素を総合的に楽しめるパフォーマンスステージの時間へ。メンバーたちは9年間のキャリアで築いた実力の上に成り立つチームワーク・歌唱・ダンスパフォーマンスのほか、俳優など様々なフィールドで得た表現力や経験をパフォーマンスと融合させ、見応えのある骨太なオリジナルのステージを披露した。
「Beautiful Chaser」では楽曲の世界観と連動し、演出に炎を多用したほか、ユーキの狂気的な目線や、演技により醸し出されるハードかつバイオレンスな空気がステージを包み込み、オーディエンスたちを強く引き込む。続けて「小さな光」「Starlight」では歌詞の内容に合わせ、ミュージカルのように表情やフォーメーションによるダンスなどを用いながら、楽曲の世界観を表した。
後半では「超えてアバンチュール」、メンバーも"カオス曲"として認める「キズナアルゴリズム」など、超特急らしさの1つでもある独特でエキセントリックな世界観の楽曲を披露。 直前まで見せていた完璧な世界観のステージとのギャップの大きさと、全力の変顔やおふざけ、おちゃめな様子に、オーディエンスは「着いていくのに忙しい!」「完璧なステージもできるのに、こういう面白さもあるのがやっぱり超特急!」とコメントを通じて盛り上がりを見せていた。
タカシが「もう何も悔いを残すことはありません」と口にすると、「Stand up」、そして今の超特急の魅力が最も分かる形にアレンジされた「Superstar」でクライマックスを飾り、この日のライブは幕を閉じた。
セットリスト
M1:TRAIN
M2:gr8est journey
M3:Burn!
M4:バッタマン
M5:need you
M6:refrain
M7:What's up!?
M8:My Buddy
M9:Snow break
M10:Beautiful Chaser
M11:小さな光
M12:Starlight
M13:a kind of love
M14:Asayake
MC
M15:Winter Show
M16:超ネバギバDANCE
M17:超えてアバンチュール
M18:キズナアルゴリズム
M19:Stand up
M20:Superstar