“明るいご長寿たち”が続々登場するTBS系バラエティ特番『爆笑! 明石家さんまのご長寿グランプリ2020』が27日(18:00~21:00)に放送される。名物企画「ご長寿早押しクイズ」は、新型コロナウイルス感染予防のため番組初のリモート開催に。ご長寿たちはリモートに慣れていない人が多いだろうし率直に大変そうだなと感じたが、リモートならではの良さがあったという。14年間務めた鈴木史朗から進行の大役を引き継ぎ今年で3年目となる同局の山本匠晃アナウンサー(36)にインタビューし、今年ならではの面白さや最近の同クイズの傾向について話を聞いた。

  • 山本匠晃アナウンサー(左)と明石家さんま

■リモートでご長寿たちがパワーアップ

山本アナは、リモート開催について「良かったなと思う部分と、大変だったなと思う部分と、両方ありました」と語る。

大変だったことは技術的な部分。「ご長寿のみなさんが姿勢を変えたりして、リモート画面から顔が見えなくなってしまうことがあり、元の場所に戻っていただくようにお願いしたり、カメラ側が調整したり、そういったところで時間がかかってしまいました。また、イヤホンに慣れていらっしゃらない方もいて、イヤホンがよく外れてしまうというのもありました」と明かし、「逆に、イヤホンをつけているので、耳の遠い方にはイヤホンではっきり聞こえてよかったという点もありました」とメリットになった部分も。

良かったことは「ご長寿のみなさんが普段いらっしゃる環境にいながらにしてクイズの解答ができる」ということ。「収録のために東京に来ていただくと移動疲れがあるとか、不慣れの環境だといつものはつらつした感じが変わってしまうと聞いていたので、そういった面では、リモートで地元から参加ということで、みなさんいつもよりも安心感や元気さ、やる気がにじみ出ていた気がします。例年と比べると今回はより元気だった気がしますし、解答数も僕の体感では多かった気がします」と振り返る。

いつもの環境で自然体のご長寿たち。さらに、スタジオ収録とは違って隣に回答者がいないことで、より自由さが炸裂していたという。

「隣に人がいない。ただ、イヤホンを通じてほかの人の回答ははっきり聞こえる。だから変な共鳴が多かったです。一斉に答え出したり、ボタンも押さずに思いついたことを自由に答え出したり。その自由さ。隣に人がいると気を遣ってほかの方の発言を聞いていらっしゃったりしますが、今回は耳では聞こえているけど隣に人がいないので、自分のペースでどんどん回答してしまう。そこの矢継ぎ早感、渦巻く回答の数々……リモートならではの独特な盛り上がり方がありました」

そして、「リモートだからこそ生まれた無法地帯」と表現。「ご長寿のみなさんの自由さや、縛られない解答ぶり。そんなところをぜひご覧いただきたい」とアピールした。

■最近の傾向は「繰り返し」と「歌」

ちなみに、最近の傾向は「繰り返し」と「歌」の2つだという。「みなさんものすごく繰り返します。連呼。聞こえていますし、返事もしているのですが、思いがあふれてなのか、何度も言ったら何かが変わると思っていらっしゃるのか、とにかく同じことを繰り返します。また、メロディーに乗っているような乗っていないような歌を歌われたりします」

歌に関しては特に酒井さんが印象的だと言い、「酒井さんは何年も出ていただいていますが、いつもチャーミングなりんごほっぺで、にこっとした穏やかな眼差しをされていて、解答するときに知っている歌を急に歌い出したり、メロディーに乗せるような感じで解答したり、量販店の呼び込みのように左右を向きながら回答したりするんです」と愛すべきキャラクターを説明。「私ではなんともできないような独特な世界観です」と笑った。

また、「酒井さんの発言をきっかけに、ほかのご長寿のみなさんも連動して何かおっしゃってくださったり、何か思いついたりする」とほかのご長寿たちにも影響を与えてくれていると言い、「そういう方たちが集まるのが決勝。各予選で周りの方たちのきっかけになるような発言力のある個性の強いみなさんが集まり、決勝は全員、個性の塊のような方々ばかりです」と決勝に出場するご長寿たちのキャラクターを絶賛し、「今年も個性的な方々が集まっています」とアピール。個性豊かなご長寿たちのリモート開催ならではの自由奔放っぷり、そして天才的な珍解答を楽しみたい。

■山本匠晃
1984年6月13日生まれ、愛知県出身。横浜国立大学卒。2008年TBS入社。現在の担当番組は、『王様のブランチ』(隔週)、『はやドキ!』(月曜・火曜)、『爆笑! 明石家さんまのご長寿グランプリ』。TBSラジオ『アフター6ジャンクション』(金曜)にも出演中。

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