女優の山本美月と俳優の眞栄田郷敦が初共演したカンテレ制作のスペシャルドラマ『U-NEXT presents あと3回、君に会える』(フジテレビ系で20年3月31日放送)が、今年度の文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門優秀賞を受賞した。
山本演じる小さな映像制作会社に勤める主人公・玉木楓と、眞栄田演じる謎めいた男性・征史郎とのラブストーリーで、イケメンシェフで有名なキッチンカーの短期バイトとして働く征史郎と、シェフの密着取材中に出会った楓が、「大切な人との時間の尊さ」というテーマを軸に繰り広げていく同ドラマ。
「ふだん意識せずに過ごしていても、家族や知人との別れは突然訪れることがある。もし、一生涯にあと何回会えると前もってわかっていれば、その人との時間をどのように過ごすか。会える回数が背中に浮かび上がるとの設定はSF的だが、登場人物の心情変化を丁寧に描くことで、人と人の出会いの意味を考えさせられるドラマだった」と評価された。
この受賞を記念し、カンテレドーガ、TVer、GYAO!では、1月1日16時59分まで無料配信が行われている。
今回の受賞を受けた山本と眞栄田のコメントは、以下のとおり。
■山本美月
この度は、ステキな賞をいただき、本当にありがとうございます。
自分が主演させていただいた作品が賞を取る経験は初めてなので、とてもうれしいです。
普段ドラマ以外を撮影しているスタッフさんがほとんどで、みんなで試行錯誤しながら作った作品なので、とても思い入れがあります。
こんなご時世なので、みんなで集まって喜びを共有出来ないのが少しもどかしいですが、
この賞を受賞したことで、『あと3回、君に会える』がさらに多くの方の目に留まり、愛されたらと思います。
リアルとファンタジーが混ざりあった不思議な世界観のドラマです。
私は、楓と同じ世代なので、楓の悩んでいることが撮影当時、セリフを言いながらグサグサ刺さっていました。
アラサー女子は共感しやすいかもしれません。
そして、今の東京の情景を多く映しているので、また数年後に観たら、その時との変化を楽しめる作品になるのかなと思います。
自分にとっての大切な存在を、よりいとおしく思えるこのドラマを、この時代だからこそ、観ていただきたいです。
■眞栄田郷敦
監督をはじめ全員がすごくこだわりを持って撮影に臨んでいたので、本当にうれしいです。
自分自身も、もっともっと精進しようと感じました。
『あと3回、君に会える』は、家族、友人、恋人、知り合い、初対面の人、通りすがりの人など、そんな、いろんな人と何気なく過ごす時間や日々について、すごく考えさせられる作品です。
まだ見られていない方も、もう見てくださった方も、“あと3回”見てほしいです。