アスツールは12月23日、同社が運営するブラウザアプリ「Smooz」の提供終了を発表した。同日をもってサービスを終了する。
Smoozは2016年9月にリリースされた、豊富なジェスチャ操作が行えるブラウザアプリ。App Storeのベストアプリ(2016年)に選出されたこともある。
Smoozでは、ユーザーの行動履歴や検索履歴について同意のない場合でも一部を取得していた問題や、セキュリティ上の問題などが、ユーザーから12月中旬に指摘されていた。問題に対応した修正版が12月20日にアプリストアで公開されたものの、閲覧したサイトの一部内容が同社サーバに送信されていた問題が新たに指摘されたことなどから、同日配信を停止していた。
アスツールは、状況の確認と対策、原因調査を進めてきたが、Smoozの提供を継続することは困難との結論に至ったという。これまで収集した情報については、返金に必要な情報以外は削除したとする。また、収集データの悪用や、個人情報の社外への流出は、現在確認されていないとも説明した。
月額380円のプレミアム会員に対しては、12月分からの利用料金を返金する。また、交換可能なSmoozポイントを持つユーザーに対しては、ポイントの交換を行う。詳細は同社ブログで案内するという。
Smoozのサービスを終了させていただくこととなりました。
— Smooz | 片手サクサク検索ブラウザ (@smoozjapan) December 23, 2020
これまで応援していただいたユーザの皆様ご期待を裏切る結果となり誠に申し訳ありません。https://t.co/R73crCl00G pic.twitter.com/1haltQbuOj