お笑いコンビ・サンドウィッチマンの富澤たけしが22日、オフィシャルブログを更新。20日にABCテレビ・テレビ朝日系で生放送され、自身も審査員を務めた漫才王座決定戦『M-1グランプリ2020』を振り返った。
2007年に敗者復活から優勝を果たしたサンドウィッチマン。富澤は2015年と2018年、2019年、2020年大会の審査員を務めている。
「今年のM-1グランプリはマヂカルラブリーの優勝で幕を閉じました。おめでとう!」とまずは優勝を果たしたマヂカルラブリーに賛辞を送り、「後輩の東京ホテイソンもがんばっていい経験になったと思うので、ますます今後に期待です! 敗者復活にまわったランジャタイもね!」と、同じ事務所に所属する後輩たちにエール。さらに「コロナウイルスの影響もあってライブの数も減り、みんな今年はネタをみがくのが相当大変だったと思います」と、コロナ禍で開催された大会だったことにふれ、出場芸人たちに寄り添った。
放送ラストに「転がって優勝できるのはすごい」とコメントした富澤だが、ここでも「決勝の決勝でほぼ喋らずに転がってるネタをやる勇気は凄い。怖くて自分ならできません。一歩間違えば大惨事になる可能性もあるネタです」と前置きをしたうえで「それで爆笑をとった」と、自身も投票したマヂカルラブリーを評価。
また「毎年のように『あれは漫才か!?』みたいな話題があがります。僕らの漫才もよく『コントじゃん』という方もいます」と、SNS等で話題となった“漫才の定義”に言及。改めてWikipediaで「漫才」を検索したといい、「調べてみたら『シンプルな会話体を基本とすることから、演者の個性に合わせ、音曲、踊り、物真似など、ネタ中に“何をやっても許される”自由な演芸形式となっている。日常生活、流行文化、政治経済など幅広い題材を扱うことが可能で、時流に合わせてネタを細かく、また大きく変化させることができる。』とのこと。ネタ中に「何をやっても許される」、つまり幅は広いわけですね」と引用しながら説明する。
続けてM-1グランプリの参加規定を「審査基準は『とにかく面白い漫才』とあります」と振り返り、「漫才は色んな形があっていいし、だからこそ新しい形が産まれ、進化していくんだと思います。変化と進化を止めないからM-1は、漫才は面白い」と熱い持論を展開。「今後、M-1で見る漫才について話すなら『漫才かどうか』ではなく『好きな漫才かどうか』が正解なのかもしれません」と提言した。
また「名誉でツラい役目」だという審査員については「自分が何者かをさらけ出し、数十秒のうちに判断して人の人生が変わるかもしれないボタンを押したことがありますか?」と呼びかけ、「また数ヶ月、あそこはあの点数で良かったのか……とか考えるのでしょうね。何年も続けるには体に良くない仕事かもしれません」と結んだ。
なお、21日には相方・伊達みきおも自身のブログで「センターマイクに向かって舞台袖から出てきて『どうも』と始まれば、それは漫才。漫才の定義なんて、それくらい。漫才と言うのは………みたいな、そんな難しいもんなんか無い」とつづっていた。