ーー伊野家ではお子さんと寝室が別とのことですが、何かきっかけがあったのですか?
伊野さん
初めての出産のとき、産後すぐに里帰りした実家での出来事がきっかけでした。実家では、母がシングルベッドとベビーベッドを隣り合わせで用意してくれていました。ある日の夜中、長女が動いた気配を感じてハッとベビーベッドのほうを確認すると、長女は眠ったまま少し手を動かしていただけだったんです。
もともと眠りが浅いという体質的なことも関係しているかもしれませんが、産後のお母さんって、ホルモンの影響で子どもの些細な動きも敏感に察知できてしまいますよね。こんな少しの衣擦れの音で目が覚めたんだ、わたし…と驚きました。そんなこともあり、一緒に寝ていたらちょっとしたことでいちいち目が覚めてしまって、まったく体が休まらないなと思ったんです。