声優、そしてアーティストとして活躍する楠木ともりが、21歳の誕生日となる12月22日に、生配信ライブ「Kusunoki Tomori Birthday Candle Live『MELTWIST』」を開催した。

楠木の単独ライブは昨年12月29日、EX THEATER ROPPONGIでのバースデーライブ「Kusunoki Tomori coming-of-age 『WRAPPED///LIVE廿』」以来1年ぶり。今年8月19日に1st EP「ハミダシモノ」でメジャーデビューを果たしたあとの本格的なライブ、また誕生日当日の生配信ライブとあって、その内容に大きな期待が寄せられていた。

「キャンドルに灯りを灯し合い、溶けあう時間を共有しましょう」という思いが込められた「MELTWIST」というタイトルのこの配信ライブ。会場一面に大小さまざまなキャンドル100本を配置するというAKARiYAによるキャンドル装飾が演出に用いられ、アコースティックギター、ベース、パーカッション、キーボード、バイオリンというアコースティック主体のバンド編成でライブは進行。序盤はOfficial髭男dism「ニットの帽子」を含む楠木お気に入りのカバー曲を次々披露された。中には意外性の強い楽曲も含まれており、観る者を繊細さが強調された歌とアレンジによる彼女ならではの世界に引き込んでいった。

また、ライブ後半には「ハミダシモノ」や「僕の見る世界、君の見る世界」など1st EP「ハミダシモノ」収録のオリジナル曲を、シンプルなアレンジに乗せて歌唱。「ハミダシモノ」では序盤、ピアノのみをバックに原曲より落ち着いたトーンで歌うものの、バンド演奏が加ってからは歌の熱量も徐々に高まっていく。

そして、MCではモニターの向こうのファンに向けて「こうやって同じ時間を共有できるのは、本当に幸せ。今日のライブで、モニター越しの固まった気持ちを解かせていたら嬉しいです。次にライブをするときは、もう溶けるものは何もなく、一緒に過ごせたらと思います」と、ライブでの再会を約束した。

ライブの最後には、新情報を解禁。まず、今回のライブでも披露された楽曲「アカトキ」の配信を発表。新たなアレンジでレコーディングした新曲として、22日(火)24時よりダウンロード・ストリーミング・ハイレゾ配信が順次スタートする。さらに、配信に先駆けてリリックビデオも公開。イラストは楠木自身の希望で今回コラボレーションすることになったイラストレーター・orieが担当。暖かいメロディーにあわせて、豊かな色彩で描かれる印象的なリリックビデオとなっている。

●楠木ともり「アカトキ」-Lyric Video-

さらに、2枚目のEPが来年2021年春に発売されることも発表。1枚目のEPに続いて、彼女のクリエイティビティがどのように発揮されていくのか、続報に期待したい。見逃し配信など各詳細は公式サイトにて。