第75回毎日映画コンクール各賞のノミネート作品、ノミネート者が23日に明らかになった。
同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。第75回は黒沢清監督が初めて歴史の闇に挑んだ『スパイの妻 劇場版』が最多10ノミネート、人生から見放された三匹の負け犬たちがリングの上で巡り合う『アンダードッグ』が8ノミネート、『朝が来る』『海辺の映画館 キネマの玉手箱』が6ノミネートなど、今年を代表する話題作、秀作、力作、優れた映画スタッフらが揃った。発表は来年1月下旬を予定している。
作品部門
■日本映画大賞・日本映画優秀賞
『朝が来る』『アンダードッグ』『海辺の映画館 キネマの玉手箱』『スパイの妻 劇場版』『MOTHER マザー』
■外国映画ベストワン賞
『異端の鳥』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『TENET テネット』
『はちどり』『パラサイト 半地下の家族』『燃ゆる女の肖像』
俳優部門
■男優主演賞
石橋蓮司『一度も撃ってません』/草彅剛『ミッドナイトスワン』/高橋一生『スパイの妻 劇場版』/森崎ウィン『本気のしるし 劇場版』/森山未來『アンダードッグ』
■女優主演賞
蒼井優『スパイの妻 劇場版』/芦田愛菜『星の子』/土村芳『本気のしるし 劇場版』/長澤まさみ『MOTHER マザー』/水川あさみ『喜劇 愛妻物語』
■男優助演賞
阿部サダヲ『MOTHER マザー』/宇野祥平『罪の声』/勝地涼『アンダードッグ』/北村匠海『アンダードッグ』/成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』/東出昌大『スパイの妻 劇場版』
■女優助演賞
浅田美代子『朝が来る』/神野三鈴『37セカンズ』/岸井ゆきの『空に住む』/ベッキー『初恋』/
蒔田彩珠『朝が来る』/渡辺真起子『37セカンズ』
■スポニチグランプリ新人賞(男性)
上村侑『許された子どもたち』/岡田健史『望み』/奥平大兼『MOTHER マザー』/下倉幹人『アイヌモシリ』/宮沢氷魚『his』/寄川歌太『滑走路』
■スポニチグランプリ新人賞(女性)
芋生悠『ソワレ』/佳山明『37セカンズ』/工藤遙『のぼる小寺さん』/服部樹咲『ミッドナイトスワン』/モトーラ世理奈『風の電話』/森七菜『ラストレター』
スタッフ部門
■監督賞
大林宣彦『海辺の映画館 キネマの玉手箱』/河瀬直美『朝が来る』/黒沢清『スパイの妻 劇場版』/諏訪敦彦『風の電話』/武正晴『アンダードッグ』/土井裕泰『罪の声』
■脚本賞
足立紳『アンダードッグ』/足立紳『喜劇 愛妻物語』/野本亜紀子『罪の声』/濱口竜介、野原位、黒沢清『スパイの妻 劇場版』/丸山昇一『一度も撃ってません』
■撮影賞
今井孝博『窮鼠はチーズの夢を見る』/佐々木達之介『スパイの妻 劇場版』/月永雄太、榊原直記、河瀬直美『朝が来る』/西村博光『アンダードッグ』/灰原隆裕『風の電話』三本木久城『海辺の映画館 キネマの玉手箱』
■美術賞
安宅紀史『スパイの妻 劇場版』/磯見俊裕、露木恵美子『罪の声』/磯見俊裕、露木恵美子『ばるぼら』/瀬下幸治『Fukushima50』/相馬直樹『窮鼠はチーズの夢を見る』/竹内公一『海辺の映画館 キネマの玉手箱』
■音楽賞
渋谷慶一郎『ミッドナイトスワン』/長岡亮介『スパイの妻 劇場版』/半野喜弘『窮鼠はチーズの夢を見る』/安川午朗『一度も撃ってません』/山下康介『海辺の映画館 キネマの玉手箱』
■録音賞
内田誠『海辺の映画館 キネマの玉手箱』/加藤大和『罪の声』/藤丸和徳『アンダードッグ』/森英司、ロマン・ディムニー『朝が来る』/矢野正人『おらおらでひとりいぐも』/吉野桂太『スパイの妻 劇場版』
アニメーション部門
■アニメーション映画賞・大藤信郎賞
『生きる壁』『いしのしし』『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』『劇場版 ごん -GON, THE LITTLE FOX-』『音楽』『かたのあと』『サイダーのように言葉が湧き上がる』『The Balloon Catcher』『ジョゼと虎と魚たち』『DINO!』『どうにかなる日々』『Birth-めぐるいのち-』『附子』『魔女見習いをさがして』『Radio Town』『レベッカ』『わたしたちの家』
ドキュメンタリー部門
■ドキュメンタリー映画賞
『アリ地獄天国』『サマショール 遺言 第六章』『さよならテレビ』『セノーテ』『花のあとさき ムツばあさんの歩いた道』『れいわ一揆』