フジテレビの動画配信サービス・FODの連続ドラマ『ヒミツのアイちゃん』(2021年2月20日配信スタート)に主演する女優の平祐奈。花緒莉氏の原作コミックを映像化する今作だが、最近はドラマ『ひまわりっ! ~宮崎レジェンド~』(20年、テレビ宮崎)、映画『10万分の1』(同)と、漫画原作の実写化作品への主演が続いている。
この状況に、本人はどのような意識で臨んでいるのか。2021年、デビュー10周年を迎えることの心境も含め、話を聞いた――。
■「人間が演じるんだから」
「最近たしかに漫画原作ばかりですね(笑)」と驚きながら、「漫画があるので役をイメージしやすいですし、そのイメージを生かしながらどうやって人間に近くしていくかというやり方で、役を作っています」と明かす平。
具体的に、「まず漫画を読んでから、監督に『漫画を重視しますか? 台本を重視しますか?』と聞きます。それを受けて、リンクしているシーンがあったら漫画から取り入れてみたりします」という。
最初に漫画原作に挑んだ映画『ReLIFE リライフ』(17年)では、「漫画に寄せなきゃという思いが強すぎて空回りしていたんです」と振り返るが、それから「『見る人は人間だし、人間が演じるんだから、どうやって人間に近づけていくか』と思い始めて、考え方が変わっていきました」と意識するようになった。
■「やりすぎて」思わぬ副産物も
また、「漫画原作をやりすぎて、最近『表情が豊かになりすぎ』と言われちゃって(笑)。感情が表情に出るようになっちゃっているみたいなんです。『ひまわりっ!』はコメディーで白目までしていたので、鍛えられました(笑)」と思わぬ副産物も。
一方で、原作ファンの期待に応えなければならないというプレッシャーもあるという。
「漫画を読むときは、『どうしたら原作ファンの人に愛してもらえるかな』と考えています。だから、ビジュアルはちゃんと寄せたいなと思っているんです。今回はショートカットの役柄なんですが、他の作品との関係で髪が切れなかったのでウィッグにしたんですけど、どうやったら地毛に見えるかという試行錯誤は結構しました」