帝国データバンクはこのほど、東京都の新型コロナウイルス関連倒産(法的整理または事業停止、負債1,000万未満・個人事業者含む)が200件(12月18日12時現在)に達したと発表した。

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区市町村別、渋谷区が最多

  • 区市町村別件数上位

東京都の新型コロナウイルス関連倒産の第1号案件は、総合アミューズメント施設を全国展開するエターナルアミューズメント(事業停止を経て2020年4月に破産手続き開始決定)で、確認日は2020年3月23日。以降、6月4日に50件目、8月6日に100件目、12月18日に200件目が確認されている。

発生月(法的整理日または事業停止日ベース)別にみると、7月と9月が各27件で最多。負債総額は計881億6,000万円で、1億円未満が106件(構成比53.0%)を占め、100億円以上の大型倒産はゼロとなっている。

区市町村別では、渋谷区が28件でトップ。次いで千代田区が18件、中央区が17件、港区が16件、新宿区が11件と続き、上位5区が全体の45.0%(90件)を占めた。

業種別(小分類)では、レストラン、居酒屋、喫茶店、バーなどの「飲食店」が最も多く30件。以下、「建設・工事業」が16件、「アパレル小売店」が15件、「アパレル卸」が14件と続いた。アパレルは製造・卸・小売店を合わせると35件に上り、「特に大きな影響を受けている」(同調査)。

東京都の新規感染者数は12月17日に過去最多の822人を記録している。同調査では、「今後、さらに飲食店、ホテル・旅館をはじめとする観光業、アパレルをはじめとする小売店への影響は甚大なものとなり、年明け以降の新型コロナウイルス関連倒産の発生ペースが大きく加速する可能性が高い」と分析している。