第3波とも言われる新型コロナウイルス感染拡大のなか、今年ももう暮れようとしている、年末年始にかけては帰省シーズンを迎えるが、今回の帰省に関してはどうすべきか悩んでいる人も多いのではないだろうか。
大規模に人が移動することでいっそうの感染拡大が懸念される。何かと不自由なコロナ禍の中、「せめて帰省くらいは」と思う一方で、感染リスクのことも考えざるを得ない。今回はマイナビニュース会員804人に「年末年始、帰省の予定はあるか」を聞き、その理由を教えてもらった。
Q.年末年始、帰省の予定はありますか?
「はい」(28.1%)
「いいえ」(71.9%)
Q.その理由を教えてください(自由回答)
■「帰省する予定がある」
・「毎年年末年始は実家で過ごしてるので、コロナ渦だろうとその気持ちはあまり変わらない」(26歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「毎年の恒例のイベントなので、しっかりコロナ対策をして帰省したい」(48歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「コロナ禍で、また祖父母が高齢のために心配なので、十分にコロナ対策をしてから年末に向かう予定です」35(歳男性/教育/専門サービス関連)
・「コロナ感染の心配はあるが、同じ県内に実家があるので日帰り帰省する」(47歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「やっぱりお正月は家族とペットと迎えたいから。ひとりの年越しは寂しい、慣れていない」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「移動は車だし、コロナが1年後におさまっているとは限らないので」(39歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「実家が徒歩5分以内の場所なので、それまで外出は控え、体調を整えて行きます」(43歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「帰省とはいえ同じ県同じ市内なのと、ゴールデンウィークもお盆も集まらなかったし父が癌をわずらっているので、孫の顔を見せにいく」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「市内に義理実家、実家ともにあるので、感染対策をして日頃から行っている」(33歳女性/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等)
・「私が帰省をする予定の岩手県は感染者数が少ないので、なんとかなるでしょう」(35歳男性/化粧品・医薬品/その他・専業主婦等)
・「毎年帰省はするが、今年は挨拶程度の軽い帰省にする予定」(40歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「毎年の行事なので何とか行いたいが、このままの調子で感染拡大すれば無理かも」(44歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「今のところは帰省を予定している。今後の状況で、変わる可能性大」(48歳女性/その他/その他・専業主婦等)
■「帰省する予定はない」
・「いまのところはコロナの影響を鑑みて、長距離移動は控える予定」(39歳男性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)
・「こういう状況ですので、感染が心配なので帰省は控えたいと思います」(44歳男性/食品/その他・専業主婦等)
・「やはり今はコロナ禍と言う状況の中、出来れば人混みを避けたいし感染したくない、させたくない」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「コロナの影響で、県をまたぐ移動を控えている」(42歳男性/設計/メカトロ関連技術職)
・「コロナ禍で、帰省はいいかなと感じています。第二波が収束せずに第三波が来ているそうなので、油断できない」(34歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「コロナ禍のなかで帰省するなんて非常識なことは出来ない」(47歳男性/セキュリティ/その他・専業主婦等)
・「コロナウイルスの感染が拡がっているので、帰省出来なさそう」(35歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「コロナでお互い会わないほうが良いと、意見が一致した」(46歳男性/農林・水産/技能工・運輸・設備関連)
・「2kmほどの距離にあるので、色々やることが多い年末年始にわざわざ帰省する必要がない」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「コロナの影響で経済の先行きがあまり良くないと思うので、今後を考え出費を抑えたい」(43歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「90代の祖母、70代の父、60代の母のコロナが心配で帰れない」(42歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)
・「遠方ですし、実家は田舎なので病院もすぐ近くにもなく、具合が悪くなったら大変です。親も高齢になっており、実家の家族にも感染させてしまったらと思うと帰省は簡単には決断は出来ません。とっても帰りたいのですが……」(49歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「新型コロナウイルスの影響って訳じゃなくて、毎年と同じく帰省しない予定です」(30歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「帰省先は県内なので、直前までコロナの状況を見て判断しようと思う」(39歳女性/専門コンサルタント/クリエイティブ関連)
・「元々年末は帰省していなく、その代わり家族全員で旅行をしていたが、今年はコロナ禍で中止とした」(38歳男性/放送・新聞/営業関連)
・「実家がすぐ側なので、夫婦二人しょっちゅう帰っていますので(笑)」(49歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「実家が関東圏なので、現在やはりコロナの心配があるので、今年は帰省できない状況ですね」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「感染者数が増えている首都圏在住なので、帰省するとかえって先方に迷惑になりそうですし、コチラも気を使うので」(46歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
・「田舎なのでまわりの目がこわい。帰省しても友人を誘いづらい」(39歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「東京からの帰省は避けた方がいいと思うし、そう思われている」(33歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「夫婦揃って仕事の予定です、仮に休みでもコロナ第3波が来ている昨今では帰りにくいので、家でおとなしくしていると思います」(48歳男性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
■総評
調査の結果、マイナビニュース会員のうち、年末年始、帰省の予定がある人は28.1%、予定のない人は71.9%と、7割以上が年末年始の帰省はしないつもりであることがわかった。
それぞれの理由を聞いた。帰省の予定がある人は、長引くコロナ禍の中、しばらく帰省できていなかったので、せめて年末年始くらいは帰りたい、という人が多い。新型コロナウイルスの感染リスクは感じているものの、十分な感染対策を講じれば大丈夫だろうという判断があるようだ。
また、実家がごく近距離にある場合や、移動に自家用車を利用するなど、感染の可能性はごく低い、と考えている人もいる。さらに、帰省先は感染者数が少ないのでなんとかなるのではないか、と楽観的に捉えているコメントもあった。
一方の帰省の予定はないという人の理由では、やはり新型コロナウイルスの感染リスクを考えて、という声が圧倒的に多い。公共交通機関を利用した長距離の移動には、どうしても感染の不安がつきまとう。実家に高齢の両親がいる場合には、なおのこと帰省には慎重にならざるを得ない。
とくに第3波に見舞われ、全国的に感染者数が増加傾向にある昨今では、帰省を見合わせるという判断は止むを得ないところだろう。感染リスクだけでなく、帰省先での周りの目が気になる、という声もある。帰省先から、今回は控えるように言われた、というケースもあった
そのほか、新型コロナの影響で収入が減ってしまったので出費を抑えたい。あるいは年末年始は仕事をしている、というコメントもあった。
また、意外に多かったのが、そもそも普段から帰省をしていない、というもの。実家暮らしだったり、近居だったりなどさまざまな理由で、帰省はしないとする人が一定数いた。
今回の調査の結果からは、大多数の人が年末年始の帰省を控える傾向にあることがわかった。また、現在は帰省予定ではあるけれど、今後の状況の変化によっては中止せざるを得ない、とする人もいた。まだまだ先の見えない現状の中、いまはじっと我慢の時なのかもしれない。
調査時期: 2020年11月20日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 804人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません