米Twitterは12月17日 (現地時間)、休止状態になっている「Twitter認証プログラム」を再開する計画を発表した。2021年1月20日に新しい認証ポリシーを施行し、2021年に一般からの認証の申し込みの受け付けを再開する。

認証プログラムは、アカウント名の右横に青い認証バッジを付けて、アカウントが本人のものまたは公式であることを示す。フェイクアカウント対策を目的に広く申請を受け付けていたが、プログラムのあり方が不明瞭で認証バッジの意味が誤認される問題が指摘された。例えば、不適切な発言が多いアカウントに対して、Twitterが内容の信憑性を保証しているような誤解を生む。そうした問題から、2017年に認証プログラムの申請受け付けを中断し、プログラムを保留にしてきた。

3年という見直し期間を経て、11月24日に新しい認証プログラムのポリシー案を公開して意見を募集。集まった22,000件以上のフィードバックを参考に修正を加えた新ポリシーでは、著名(notable)かつアクティブ(active)で、本物(authentic)のアカウントに青いバッジを付与する。著名性については、「政府機関」「企業/ブランド/組織」「ニュース組織とジャーナリスト」「エンターテインメント」「スポーツとゲーミング」「活動家/主催者/その他の影響力のある個人」の6カテゴリーを設けた。フィードバックで多く要望があった学識者や科学者、宗教指導者などについては2021年のポリシー改定での追加を検討する。

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来年1月20日に新ポリシーを施行する共に、認証済みのアカウントについてプロフィールが不完全であったり、アクティブではないアカウントの認証削除を開始する。アカウントの完全性を満たす要件は、1. 確認済みのメールアドレスまたは電話番号の登録、2. プロフィール画像の表示、3. プロフィール名の表示。削除の対象になるアカウントには、削除を実行する前にメールまたはアプリ内通知で対応を呼びかける。条件を満たしていても、Twitterルールに対する深刻な違反行為があったり、違反行為が繰り返される場合、サービスの利用規約に基づいてそのアカウントの認証バッジをはく奪することがある。

非アクティブでも、亡くなった人のアカウントについては認証を維持し、新設準備を進めている「追悼アカウント」にいずれ移行させる計画だ。また、人ではなく"ボット"が自動投稿するアカウントでも、地震情報やセルフケア・リマインダーなど人々にとって価値のあるアカウントがあり、「自動化されたアカウント」として区別できるように計画している。

2021年の再開を予定している一般からの認証の申し込みの受け付けは、Webやアプリのアカウント設定ページから申請を行えるようにするとのこと。