クローゼットが服でいっぱいになり、どこに何があるかわからない状態になっていると、服選びの際に時間が掛かってしまいます。そこで不要な服を断捨離し、すっきりと片付いたクローゼットを目指したいですね。

本記事では服を断捨離する際のコツや失敗しないためのやり方を紹介。断捨離の意味やうれしい効果、処分する方法もまとめました。

  • 服を断捨離するメリットは? 後悔しない断捨離のポイントを紹介

    服を断捨離するメリットや、後悔しない断捨離のポイントを紹介します

断捨離とは?|「服を断捨離」=「服を捨てる」ではない

断捨離とは、単に物を捨てることではありません。不要な物を抱え込まずに手放していくこと、または物への執着を捨てることを推奨する考え方です。

もともと断捨離は、ヨガの「断行」「捨行」「離行」という3つの考え方の頭文字を取った言葉です。

断行とは不必要な事柄を断つこと、捨行とは不必要な事柄を捨てること、離行とは無用な執着から離れることを意味しています。

断捨離とミニマリストの違い

「断捨離」と「ミニマリスト」はよく似た言葉ですが、「断捨離」は執着を手放すことを意味し、「ミニマリスト(minimalist)」は、そもそも自分にとって必要最低限のものしか持たない人という意味の言葉です。

服を断捨離して得られるメリットは?

ここからは、服を断捨離するメリットを詳しく見ていきましょう。

クローゼットや部屋がすっきりして整理・収納が楽に

クローゼットの服を断捨離すると、余計な物がなくなるため、クローゼットが片付けやすくなります。

すっきりとした空間であれば通気性が良くなるため、服の劣化を防ぐことにもつながるでしょう。また、押し込んで入れることがなくなるため、服の型崩れやしわがつきにくくなります。

コーディネートに悩む時間を減らせる

服の断捨離をすると、服の選択肢が少なくなりますので、毎日のコーディネートに掛ける時間を減らすことができます。服の数が少ないと組み合わせが限られてきますので、着回し力を鍛えることもできるでしょう。

自分らしいスタイルを作れる

服の断捨離をする上では、自分が好きな物や必要な物を考えることになります。自分の好みや似合う物を突きつめていくことで、自分らしいファッションスタイルを確立することができるでしょう。

すがすがしい気分になれる

余計な服を捨て、整理されたクローゼットは、見るたびにすがすがしい気分にしてくれるでしょう。ショップのようにおしゃれに服を並べておいたりすると、朝からいい気分で過ごせる上に、服選びもいっそう楽しくなります。

無駄遣いが減る

断捨離をすると、物への執着を捨てる習慣が身につきます。また、現状のゆとりのあるクローゼットをキープするために、不用意に物を増やさないことを意識するようになるでしょう。

買い物をする際にも慎重に服を選ぶようになり、衝動買いが減って無駄遣いを減らすことができるはずです。

片付けや服選びの時間が減って、自由な時間が増える

服を断捨離することで、前述のようにクローゼットの片付けや掃除も手軽になり、また服選びの時間も削減できるので、自由な時間が増えます。特に、忙しい朝の時間に余裕ができるのは、うれしいポイントといえるでしょう。

  • クローゼットの服を断捨離することで、さまざまなメリットを得られます

    クローゼットの服を断捨離することで、さまざまなメリットを得られます

断捨離してもいい服を見極めるコツ

断捨離をする際は、今の自分にとって必要な物かどうか、基準を決めて、しっかりと判断することが大切です。

続いては、具体的にどういう基準で断捨離をする服を選んでいけばいいのか見ていきましょう。

一定期間(目安は1年)着ていない服

いつか着るかもしれないと取っておいた服が、デザインが古くなってしまったり、黄ばんだりしたため、結局着ないまま処分したということはないでしょうか。処分するタイミングを悩む場合は、一定期間着ていない服は処分するというルールを作るといいでしょう。

大体の目安は、1年間着ていなかったら。季節が巡っても一度も袖を通すことがなかったのならば、きっと今後も着ることはないでしょう。思い切って処分することをおすすめします。

着てもしっくりこない服、テンションが上がらない服

コーディネートが決まらないと、一日気分が上がりにくくなってしまいます。今の自分にとってしっくりこない服や、着ていてもテンションが上がらない服は、手放すタイミングといえるでしょう。

我慢して着続けるよりも、服の状態がいいうちにフリマアプリやリサイクルショップを使って、欲しい方の手に渡したほうが、お互いハッピーかもしれません。

コーディネートがうまくできない服

どんなにデザインが優れていても、コーディネートがうまくできない服は着る機会が減ってしまいます。毎回、コーディネートを考えることに頭を悩ますことになりますので、思い切って手放してしまうのも手です。

色あせや劣化がある服

どんなにお気に入りの服でも、傷みや色あせ、汚れがある物はみすぼらしく、不衛生に見えたりします。傷みがある服であれば、雑巾として活用するという方法があります。

どうしてもそのデザインや色が好きな場合は、同じ物を買い直しましょう。

  • 「一定期間着ていない」「しっくりこない」「合わせにくい」「傷んでいる」といった基準に引っ掛かった服は、断捨離を検討しましょう

    「一定期間着ていない」「合わせにくい」「傷んでいる」といった基準に引っ掛かった服は、断捨離を検討しましょう

断捨離で後悔しないためのポイントは?

やみくもに断捨離をすると、「あれは捨てなければ良かった」と後悔することがあります。そうならないためにも、断捨離で失敗しないようにするポイントを見ていきましょう。

クローゼットからすべての服を出し、持っている服すべてを把握する

クローゼットの一部分など中途半端に断捨離をすると、後で同じような服が出てきたりして、もう一度整理する必要が出てきます。

手間は掛かりますが、断捨離をする際には、最初にすべての服をクローゼットから出し、手持ちの服すべてを把握するところから始めることをおすすめします。

持っておく服の数を決める

服をどのくらい処分すればいいのかわからないという場合は、まずは持っておく服の数を決めてしまうという手があります。例えば、1~2週間分のコーディネートができる服の数に絞る、クローゼットの収納からあふれない数にするといったルールを決めるといいでしょう。

手放すか決められない物は保留にする

手放すべきか決められない服を無理に処分してしまうと、後悔することになるかもしれません。しかし悩むことに時間が掛かってしまうと、片付けが終わらなくなってしまいます。

どうするか決められない物は保留箱を作って入れておき、時間がたってから再度検討してみましょう。

新しい服を1着買ったら、その分1着を処分する

断捨離した後、クローゼットをきれいな状態で保つには、不用意に服を増やさないことです。せっかく服の数を絞っても、どんどん買い足していたら、元も子もありません。新しい服を1着買ったら、その分1着を処分して、手持ちの数が増えないようにしましょう。

  • 上記のポイントを押さえて生活していくことで、徐々に自分の生活に最低限必要な服の種類や数がわかってきます

    上記のポイントを押さえて生活していくことで、徐々に自分の生活に最低限必要な服の種類や数がわかってきます

断捨離した服はどうする?|捨てるだけでなく、売ることも可能

なお服は処分するといってもただ捨てるのではなく、状態が良い物であれば、環境のためにもフリマアプリやリサイクルショップを活用しましょう。多少手間は掛かりますが、不用だった物が売れれば、お小遣い稼ぎになります。

特にフリマアプリは、スマートフォンさえあれば商品の撮影から販売まで手軽に行えるので便利です。

それ以外にも、必要としている身近な人に無償で譲ることもおすすめです。特に子供服はすぐにサイズアウトしたり洗い換えが必要だったりするので、重宝されることも多いでしょう。ただし、嫌がっている人に押し付けるのはNGなので、相手の反応を見極めましょう。

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服の断捨離をして、本当にお気に入りの服を着よう

服を断捨離すると、クローゼットが片付いてすがすがしい気持ちになったり、服選びの時間が短縮できたりするといった多くのメリットがあります。また、厳選したお気に入りの服で着回しを考えることで、自分らしいスタイルを確立できるでしょう。

コーディネートが決まると、気分よく過ごすことができます。断捨離を失敗しないためのポイントを押さえつつ、自分らしいファッションを楽しみましょう。