クアルコム(Qualcomm)の子会社である米Qualcomm Technologies Internationalは現地時間12月16日、ミッドレンジの完全ワイヤレスイヤホン向けに新しいBluetoothオーディオSoC「QCC305x」を発表した。
QCC305xシリーズのひとつとして、クアッドコアアーキテクチャを導入した「QCC3056」を紹介。完全ワイヤレスイヤホンやヒアラブルデバイスに最適化された超低電力なSoCで、同社のプレミアムオーディオ技術を、QCC305xシリーズを含むミドルクラス「QCC30xx」シリーズのプラットフォームでもサポートすることにより、メーカーがさまざまな層で差別化を図れるようにしたという。
新規格「Bluetooth Low Energy Audio(Bluetooth LE Audio)」をサポートするように設計されており、たとえば1台のスマートフォン上の音楽を、複数の完全ワイヤレスイヤホンなどのBluetooth製品で同時に再生するといった使い方が可能になるとのこと。
ほかにも、高音質と接続安定性を両立するaptX Adaptiveコーデックや、左右同時接続技術 TrueWireless Mirroring、ユーザーの身体の動きや周囲の環境にあわせてリアルタイムでノイズキャンセリング効果を動的に変化させるAdaptive Active Noise Cancellationをサポート。音声アシスタントの起動は、ボタンを押す方法に加えてウェイクワードを使う方式にも対応する。
QCC305xを搭載した製品は、クアルコムのモバイル向けSoC「Snapdragon」を搭載したスマートフォンとの間で優れた操作性をサポートする。また、「Snapdragon 888」と組み合わせると、音質や応答性などにおいてメリットがあるという。