キヤノンは12月17日、フルサイズミラーレス「EOS R」シリーズ用の交換レンズの発売日をアナウンスした。発売日は、標準レンズ「RF50mm F1.8 STM」が12月24日(木)、望遠ズームレンズ「RF70-200mm F4 L IS USM」は2021年3月上旬となった。後者は、当初12月下旬発売としていたが、十分な供給量を用意できないとして発売日を大幅に延期した。

RF50mm F1.8 STMは、小型軽量と手ごろな価格を両立しつつ、RFマウント用に光学設計を改良して描写性能を高めた標準レンズ。最短撮影距離を0.35mから0.3mに短縮したほか、最大撮影倍率も0.21倍から0.25倍に向上し、被写体に近づいてボケ味を生かした撮影が可能。オートフォーカス用のモーターはステッピングモーター(STM)。価格はオープンで、予想実売価格は税込み28,600円前後。

  • 発売日が12月24日に決まった標準レンズ「RF50mm F1.8 STM」

RF70-200mm F4 L IS USMは、いわゆる“小三元ズーム”と呼ばれる開放F4の望遠ズームレンズ。開放F2.8の「RF70-200mm F2.8 L IS USM」と同様に、ズーム時に全長が変わるタイプとなる。RFマウントの大口径&ショートバックフォーカスを生かし、カメラ側の撮像面近くに大口径レンズを配置して光学系を小型化し、EFマウント版の「EF70-200mm F4L IS II USM」よりも大幅な小型軽量化を図った。手ブレ補正は、協調制御が有効なEOS R5に装着した際、最大7.5段分相当の補正効果が得られる。最短撮影距離や近接撮影時の画質も向上した。価格はオープンで、予想実売価格は税込み215,000円前後。

  • 発売日が2021年3月上旬に延びてしまった望遠ズームレンズ「RF70-200mm F4 L IS USM」