断捨離は、不要な物を抱え込まずに手放していくことで、物や時間、考え方など、さまざまな事柄に対する執着を捨てることを推奨する考え方です。

断捨離をすると、お部屋も心もすっきりしますが、捨ててしまったことを後悔したという方も少なくありません。ここでは、断捨離で後悔することが多い物や、後悔しないためのポイントをご紹介します。

  • 断捨離して後悔しがちな物とは? 後悔しないためのポイントを紹介

    断捨離して後悔しがちな物とは? 後悔しないためのポイントを紹介

断捨離をする前に考え直したほうがいい物

断捨離をして、やっぱり捨てた物が必要だったと後悔することがあります。市販されている物であれば、お金はかかりますが、買い直すことで再び手に入れられるでしょう。ただし、中には書い直すことができない物もあります。

まずは、断捨離して後悔することが多い物について見ていきましょう。

思い出の品

手紙や写真、日記といった思い出の品は、一度捨ててしまうと取り戻すことはできません。思い出の品は時間が経った後でふと見返してみたくなり、断捨離したことを後悔することが多いといわれています。

どんどん増えていったとしても、思い出の品を捨てるときは、ゆっくりと考えることが大切です。どうしても場所を取るので処分したい場合は、データ化しておくといつでも見返すことができるのでおすすめです。

コレクションなど価値のある物

絶版になった本や数十年かけて集めたコレクションの品などは、一度手放すと同じ物を手に入れるのは困難です。また、コレクションは、物によっては時間が経過するほど高値で売却できることがあります。コレクションを処分した後、もっと高値で売れることに気がついて後悔するというパターンもあるようです。

もう絶対に必要ないという、よほど固い意志がある場合を除いては、コレクションアイテムは断捨離しないことをおすすめします。

  • 「捨てなければよかった」と後悔しないように、もう手に入らない物を捨てる際にはご注意を

断捨離しても困らない物とは?

断捨離して後悔したと聞くと、手放すのが怖くなってしまうかもしれません。ただし、ずっと物を処分しないと家が片付かなくなります。

断捨離して困ることが少ない物としては、増えすぎた食器や服、引き出物としてもらってから一度も使わずしまい込んでいる物が挙げられます。

後悔しないための断捨離のポイントは?

断捨離で後悔しないためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。最後に、断捨離をして後悔しないための4つのポイントを見ていきましょう。

ポイント1. 処分する物の基準を決める

断捨離してから後悔しないためには、処分する物の基準を持つことが大切です。例えば、「3年間着ていない服は処分する」「手に取っても気分が上がらない服は必要ないと判断する」といった、処分する基準を設定するといいでしょう。また、二度と手に入らない物、思い出の品、コレクションアイテム、価値が今後出そうな物は、慎重に判断することをおすすめします。

ポイント2. 焦って断捨離しないこと

早く片づけを終わらせたいからといって、処分する物の判断を急いでしまうことがあります。断捨離をして後悔しないためには、焦って手放す物を決めるのは禁物です。

断捨離は、持っている物と向き合い、物への執着を捨て、自分にとって本当に必要な物かどうかを見極める機会です。焦らずに、じっくりと取り組みましょう。なお、断捨離を始めると、捨てること自体が快感になっていき、あれもこれもと全部処分したくなることがありますので、断捨離の際には冷静な判断をすることも心掛けましょう。

ポイント3. 処分するか迷ったら保留にする

断捨離をする際には「必要な物」「不要な物」のほかに、「保留にする物」という項目を作るようにしましょう。断捨離してから後悔しないためには、処分するかどうかを保留にして、ゆっくりと考える時間を設けることが大切です。

一定期間、時間を置いて考えると、処分をするか判断できることがあります。

ポイント4. 断捨離をする前にトランクルームなどの活用を一考する

断捨離をしてから後悔しない方法として、捨てる前に荷物をトランクルームに預けるという方法があります。

引っ越しのタイミングや家を片づけたいという気持ちが強いと、どうしても断捨離を勢いで進めてしまい、後悔することが多いといわれています。

お金や手間はかかりますが、本当に捨てても困らない物かどうかを決める保留期間に、トランクルームを活用してみるのもおすすめです。

  • 焦って断捨離せず、少しずつ、物を減らしていきましょう

    焦って断捨離せず、少しずつ、物を減らしていきましょう

断捨離で後悔をしないポイントは、保留するという選択肢を持つこと

断捨離とは、不要な物を手放すことで物への執着を捨てることです。物と向き合うことで、今の自分にとって本当に必要な物を選択していきます。

断捨離は、焦ったり、軽い気持ちで行ったりすると、後悔することが少なくありません。大切なのは、手放すことに迷ったら保留にすることです。時間を置いて考えることで、冷静に判断できる場合があります。後悔しない断捨離を行うために、迷ったときはゆっくり考えてみるようにしましょう。

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