コンセンサスは、日常生活では使う機会の少ない言葉ですが、ビジネスシーンではよく使われる言葉です。そのため、ビジネスシーンでコンセンサスという言葉を使えるように、その意味をよく把握しておきましょう。
コンセンサスの意味とは
コンセンサスとは端的に「意見の一致」という意味であり、ことビジネスシーンにおいては「全員の意見が一致していること」「合意をとること」といった意味で用いられます。ビジネスを円滑に進めるためには関係各所の合意形成が肝となるため、頻繁に用いられる言葉です。
また、株式市場において複数のアナリストによる業績予想を指して「マーケットコンセンサス」「市場コンセンサス」と表現することもあります。
コンセンサスを使うシーン・例文
仕事でコンセンサスという言葉が出てきたときに、その意味を正しく理解して使うために、どのような場面で使われる言葉であるか把握しておくようにしましょう。
シーン1. 「合意を得る」という意味で用いる場合
「このプロジェクトについて、営業部からコンセンサスを取ってきて」。といった表現でコンセンサスという言葉が用いられる場合、単純に「合意を得る」と言い換えて問題ありません。
特に大きな意思決定を行う際に、このフローが抜けていると、協力者が想定よりも少なく、その後の行動に支障が出る可能性があります。同様の使い方に、「〇〇社からコンセンサスを取る」といったものもあります。
<例文>
- 新しいプロジェクトについて、営業部のコンセンサスを取った
- 新しいプロジェクトについて、広報部からコンセンサスを得た
- クライアントのコンセンサスを取り、新たな広告を制作した
シーン2. 全会一致を目的とした根回しを行う場合
全会一致の会議を行うにあたっては、スムーズに企画や意見を通すためにも、事前に会議参加者に根回しをする必要があります。こういった場合にも「コンセンサスを取る」という表現を用います。
この場合にも言葉の意味としては「合意を得る」でシーン1と同じですが、よくあるシチュエーションとして覚えておきましょう。
<例文>
- ミーティング前に上司にコンセンサスを取っておく
- 事前にコンセンサスを取り、会議での全会一致を目指す
シーン3. 株の業績予想の平均を指す場合
コンセンサスという言葉は、株式市場でも使われます。株式市場で使われるコンセンサスは、市場予想平均(複数のアナリストによる業績予想)のことを指します。「マーケットコンセンサス」「市場コンセンサス」とも呼ばれます。
- 〇〇社の営業利益は市場コンセンサスを下回った
- コンセンサスが会社予想を上回ったため、株価が上昇した
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ビジネスシーンでよく用いられる「コンセンサス」という言葉。意味や使い方を理解し、正しく使用できるようにしておきましょう。