南海放送の伊東英朗ディレクターが“放射性降下物”をテーマにしたドキュメンタリー映画をアメリカで上映することを目的に実施していたクラウドファンディングが16日、目標金額の1,000万円を達成した。
伊東Dはこれまで16年にわたり、太平洋海域での核実験で被ばくした日本のマグロ漁船の被害を取材し、それを映画化した『放射線を浴びたX年後』シリーズは、大きな反響を呼んだ。
そこで、次に制作する第3弾を、核実験の当事者で核保有国であるアメリカの人たちに見せ、被ばく問題の実態を直接訴えるのを目的に、9月26日からクラウドファンディングを開始。12月25日の締切を前に、目標金額の1,000万円に到達した。
今回の達成を受け、伊東Dは下記の通りコメントを寄せた。
たくさんの皆さんのご支援で、クラウドファンディングが成功しました。本当に感謝してもしきれません。
僕がクラウドファンディングで感じたことは「希望」でした。取材を初めて17年間、希望を見失いそうになることが度々ありました。孤独な戦いでもありました。
でもこのクラウドファンディングを立ち上げることで、こんな多くの人がこの事件に関心をもち、ご支援という形でアクションを起こして下さったことは、僕は勝手ですが「この事件を放置してはいけない」という声だと受け止めました。
もう僕は独りではない、そう思います。
ご支援頂いた方と共に、被曝の問題を世界のうねりにしていきたいと思います。そして22世紀に人類が暮らせる地球を残すために行動します。
本当にありがとうございました。深く深く感謝します。そしてご支援頂いた方を勝手に仲間だと思わせて下さい(偉そうですみません)