米Microsoftは12月15日(現地時間)、M1を搭載したMac向けのMicrosoft 365アプリを提供開始した。これにより、Outlook、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteなどの主要なOfficeアプリが、M1を載せたMacBook Airや13インチMacBook Pro、Mac miniでネイティブアプリとして動作し、その向上したパフォーマンスを最大限に活用できるとする。
M1は、Appleシリコンと呼ばれるアップル独自のMac専用チップで、2020年11月に発売したMacBook Airや13インチMacBook Pro、Mac miniに搭載されている。今回提供を開始したMicrosoft 365アプリは、全体のデザインやUIをmacOS Big Surに合わせたもので、M1搭載MacとIntel搭載Macの両方で動くユニバーサル設計のため、Intel搭載Macでも引き続き動作する。自動更新をオンにしていればアプリは自動で更新され、手動の場合は「アップデート」タブから更新可能。
新しいOutlook for MacはiCloudアカウントもサポートし、ユーザーが使う仕事・個人の連絡先やカレンダーなどの情報をOutlookでまとめて表示できるようになる。iCloudのサポートは数週間以内に新しいOutlook for Macへロールアウトされる予定。
なお、Microsoftが提供するコミュニケーションツール「Microsoft Teams」は現在、Rosetta 2によるエミュレーションモードによりM1搭載Macのブラウザ上で動作するが、同社はTeamsについてもユニバーサル化の作業を進めているとした。