2021年1月8日公開の映画『大コメ騒動』の東京プレミアム試写会が15日、都内で行われ、井上真央、室井滋、夏木マリ、鈴木砂羽、左時枝、柴田理恵、本木克英監督が出席した。
102年前に富山で起こった米騒動の史実に基づき、そこで活躍した女性たち="おかか"たちの姿を、『超高速!参勤交代』の本木克英監督が大痛快エンタテインメント作品に仕上げた本作。主人公のいとに井上真央が扮し、室井滋や夏木マリ、鈴木砂羽ら豪華なキャスト陣に加えて室井滋や立川志の輔、左時枝、柴田理恵、西村雅彦など富山県出身のキャストも数多く出演している。
公開を翌月に控えたこの日は、観客を入れての試写会を実施。試写会の前に舞台あいさつが行われ、3人の子どもを育てる女仲仕のいとを演じた井上は「本当に働き者だなと思いましたね。家庭を守るだけでなく、昼は米俵を担ぎ、家に帰って赤ん坊をおぶり、本当に当時の方たちの思いというか、当たり前のように食べられているご飯ですが、その中でこういう思いをしている方がいるんだと身にしみて感じました」と役を通じて当時の女性たちの切なる思いを感じたという。井上が演じるいとの姑・タキ役の夏木は「末っ子が良く泣くんですよ。私が抱くと泣くんですけど、真央ちゃんが抱くと止みました。真央ちゃん、あやすのが上手いんです」とエピソードを明かした。
映画のキャッチコピーでもあり、今年はコロナ禍で全世界が我慢を強いられていることにちなみ、「来年こそやりたいことは?」という質問に、井上は「一人旅」と回答。その理由として「旅自体、今のご時世できないですけど、普段からインドアだったので旅に出てふらっと好きな街に行ってご当地の美味しい物を食べたいと思っていた矢先のコロナだったので、ふらっと一人旅が出来たらいいな~と思っています」と説明した。
「ラブシーン」と答えた室井は「コロナ禍でないでしょ。そうじゃなくてもないんですけど、このままコロナが続くと生涯ないまま旅立ってしまう危険性があるんです。本木監督の映画でこの前出していただいた『ゲゲゲの鬼太郎』では砂かけばばあ。今回もばばあでしょ。私がばばあよりもちょっとだけ若いということを監督がお忘れだと思うので、次回作はラブシーンでお願いします」と本木監督にアピール。すると本木監督から「なんでもやりますね。どこまでやれますか?」と問われた室井は「水着まではいいですよ」と答えて笑いを誘っていた。映画『大コメ騒動』は、2021年1月8日より全国公開。2021年1月1日より富山県にて先行公開。