子ども同士による争い、特に兄弟げんかはコミュニケーションの一つと言われています。自分の気持ちを伝えたり、相手の聞いたりするなど、けんかを通して身に付くこともあるでしょう。
ただ、毎日となると親からすれば「仲裁するべき?」と迷うところ。大人があまり干渉しすぎないよう、しかしケガなどは避けるよう見極めが難しいところです。
先日、我が子のけんかに「ある手法」が役立つとツイートされ、大きな注目を集めていました。投稿したのは、まりか|渡米準備中のママ(@Marika_Hello)さん。その方法とは?
リクルートで鍛えられた「どうしたいの?」が子育てで役立っている。姉弟ケンカの仲裁を頼まれたので「どうしたいの?」と聞いたら「ケンカしないで仲良くしたい」と言いケンカはもうやめようと指切りをしていた。この問いのおかげで主体性を持たせることができるし自己解決能力も身に付くと実感した。
(@Marika_Hello)より引用
自身がリクルート勤務時代に学んだ、「お前はどうしたいんだ」という同社の有名な言葉が子育てにも有効だと言うのです。
この投稿には、「ビジネスそして子育ての観点から非常に強く共感しました」「おー、これは参考になる話です。ついつい追いたてちゃうことあるんで、今度聞いてみようかな」「この問いは子供を子供使いしてない大人と同じ対応なので、お子さんにとって、そんな意味でもしっかりと自立していきますね」など、賛同した読者から多数の声が寄せられていました。
また、「これは大人にも当てはめられますね」「とても参考になります こっちが勝手に読み取って解釈するのは違うんだなぁと思いました^ ^これから仕事でもプライベートでも使います!」など、仕事で活用できる、活用したいというコメントもありました。
さらには、「どうしたいの? の質問がしんどい時期がありました 『どうしたいのか分からない』から逃げないって大切だなーって思います」「リクルートは、社員が自分で選ぶことを尊重してくれます。だから、自分で選べない社員は自然と淘汰されます。当時の私がそうでした」など、自身の経験を紹介する読者もいました。
リクルート流の子育て
ビジネスだけでなく、子育てにも役立つというリクルートの教え。まりかさんから、もう少し詳しく話をお聞きしました。
――子育てにあたり、意識していることは何でしょうか?
まりかさん: 我が家には6歳の長女、4歳の長男がいますが、方針として彼らの自主性を大切にし、見守る育児をゆるく実践しています。
――実践されている方法をお教えください。
まりかさん: 好奇心を幅広く持ってほしいので、子どもが興味や関心を持つことは聞くようにしています。例えば、「水族館でクラゲを見たい」という場合、子どもが納得するまで見させ、「もう行くよ」など言わず、時間の許す限り付き合うようにしています。
広く学び続ける力を、子どもには持ってほしいと言うまりかさん、極力「子どもの都合」を優先しているようです。
――あまり親(大人)の考えを伝えないのですね。
まりかさん: 自分でできる(達成する)喜びを知ってほしいので、手伝いはあまりしません。工作などで見本通りキレイにできなくても、「よくできた!」と褒めるようにし、その結果、自分で考え、できる喜びを持ちはじめているようです。
――子どもがミスをすると、何か言いたくなりませんか?
まりかさん: たとえ大失敗しても「どうしたかったの?」と話を聞くように心がけています。答えは彼らの中にあると思うので、うまく聞き出してコミュニケーションを取るようにしていますね。
ここでトラブル発生! 話を聞いている時、子どもが目の前でカーペットに水をこぼしたみたいです。
すると、自分で考えて、ティッシュで拭いたり、タオルを置いて踏んだり、それでも乾かないのでドライヤーで乾かしたりしているそうで、「当事者意識を持って、行動できるようになっているのでは」と笑いながら話してくれました。
子どもへの想い
自身、数度の転職をした後、夫婦で起業し日米の会社を経営。来春には、アメリカのカリフォルニアへ家族で移住するまりかさん。
人生を積極的に切り開く自身の経験を踏まえ、子どもへのメッセージを最後に頂きました。
まりかさん: 自分のことは自分で決められるようになってほしい。そして好奇心を持ち続け人生を思いっきり楽しんでほしいですね。
異国での新生活が来年始まりますが、最初は不安を感じていた長女も、母親とのサーフィンや他にも「自分なりの楽しみ方」を見つけようとしてとても頼もしいです、と言います。
失敗や挫折も、自分で決めたことなら経験になる。子育てだけでなく、仕事にも通じる考え方です。アメリカでの生活を思う存分楽しんで、さまざまな場面で活躍してほしいですね。
リクルートで鍛えられた「どうしたいの?」が子育てで役立っている。姉弟ケンカの仲裁を頼まれたので「どうしたいの?」と聞いたら「ケンカしないで仲良くしたい」と言いケンカはもうやめようと指切りをしていた。この問いのおかげで主体性を持たせることができるし自己解決能力も身に付くと実感した。
— まりか|渡米準備中のママ🇺🇸 (@Marika_Hello) December 14, 2020