意外と忘れてしまいがちな敬語表現。特にビジネスシーンでは、正しい言葉を使いたいものです。本記事では、「来る」の尊敬語について、言い方や活用シーン、例文を解説していきます。

「来る」の尊敬語とは?

「来る」の尊敬語は敬意の高い順に「お見えになる」「いらっしゃる」「お越しになる」です。「来られる」という言い方もありますが、人によってあまり敬意を感じないこともあるので、目上の人には使わないのが無難です。

  • 「来る」の尊敬語は「お見えになる」

    「来る」の尊敬語は「お見えになる」など

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もっと詳しく : 敬語表現(尊敬語・謙譲語・丁寧語)活用表

「お見えになる」の使い方

「お見えになる」は、目上の人がこちらへ来るという意味です。「社長がお見えになります」という風に使います。

なお、「社長がお見えになられました」だと「お見えになる」という尊敬表現と「お~になられる」の尊敬表現が重なり、二重敬語になってしまうためご注意ください。

「いらっしゃる」の使い方

「いらっしゃる」は「入(い)らせらる」からできた言葉で、ひとりの相手だけでなく、複数の人物に対しても使うことができます。また、「行く」「来る」「居る」「ある」の尊敬語としても使うことができます。

「お越しになる」の使い方

「お越しになる」は、「来る」という直接的な表現よりも、「赴く(ある場所に向かっていく)」「足を運ぶ」といった間接的な意味を持つ敬語です。「また、当社にお越しください」と言うと、「来てください」とよりも間接的な意味合いを持つので、柔らかい印象になります。

「来る」の尊敬語を使う場面と例文

ビジネスシーンで「来る」の尊敬語を使う場合の例文を紹介します。

  • 例文 :
    「30分後、社長がお見えになります」
    「社長がいらっしゃいました」
    「60本後、再び社長がお越しになります」

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「来る」の尊敬語としては、主に「お見えになる」「いらっしゃる」「お越しになる」の3つが挙げられます。言葉の適切な敬語表現をマスターし、ビジネスシーンで正しく使えるようにしましょう。