台湾貿易センター(TAITRA)は12月15日に開かれた記者会見の中で、「COMPUTEX TAIPEI 2021」が来年6月1日から4日まで、リアル展示会の形式で開催されることを発表した。並行して、オンラインにおいても出展者・来場者双方のビジネス拡大につながる新たな取り組みを行うとしている。AI活用し「リアルとデジタルの垣根を越えた展示会に」するという。
COMPUTEX(台北国際コンピューター見本市)は、例年だと台湾・台北市で毎年開かれているICT見本市で、1981年の初開催以来、40年にわたり世界のICT産業とともに成長し、今では世界中から4万人を超えるバイヤーが参加するアジア最大の見本市となっている。今年の「COMPUTEX TAIPEI 2020」はコロナ禍の影響で開催中止となっていた。
COMPUTEX TAIPEI 2021では、AIを活用しオンラインとオフラインを融合するOMO(Online-Merge-Offline)プラットフォームを構築し、世界中のバイヤーと出展企業を繋ぐことによって「世界のテクノロジー・エコシステムを創る」というコンセプトを実現させ、テクノロジーの可能性を広げるとしている。
今回はメインテーマとして「5G、AI&IoT、エッジコンピューティング、HPC、サイバーセキュリティ、ゲーミング、イノベーション&スタートアップ」という7つを掲げ、2021年6月1日から4日まで、台北南港第1・2展示ホール及び台北国際会議センターで開催する計画だ。
なお、COMPUTEX TAIPEI 2021の開催が発表された今回の会見には、台湾中央研究院院士(フェロー)の陳建仁氏が登壇、台湾の新型コロナウイルス感染症への対応に触れ、「世界最良と評価される台湾の新型コロナウイルス対策が成功した大きな要因として、政府が初期段階からビッグデータや最先端テクノロジーを駆使してあたったことが挙げられる」と説明。COMPUTEX 2021を通し、「テクノロジーを感染症対策に活用した成功例として台湾モデルを世界中の方々に紹介できることを期待している」と述べている。