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【この記事のエキスパート】
妊娠・出産・育児相談の専門家:助産師ナキ
病院勤務時代に関わった母子は5000人以上。
自身の妊娠・自宅出産・育児経験から「信頼性の高い、医学的根拠(エビデンス)に基づいた情報」の提供をモットーに、出張助産師として活動。訪問母乳ケア、妊娠初期〜出産中・産後すべての期間に対応可能な骨盤軸整体、オンライン育児相談などを行っている。
海外での勤務経験から、日本には無い世界中の育児用品を試すのが趣味。
医学出版社にて、医学看護書籍の編集や記事の執筆、動画コンテンツ制作なども行なっている。
ニップルシールドは乳頭保護器とも呼ばれる産後ママグッズ。授乳時の乳首の痛みや赤ちゃんが上手に吸えないなどのトラブルをサポートしてくれる便利なアイテムです。この記事では助産師ナキさんへの取材をもとにニップルシールドの選び方とおすすめの商品をご紹介します。
デメリットも知っておきたい
ニップルシールド(乳頭保護器具)とは?
ニップルシールド(別名: 乳頭保護器)は、赤ちゃんに授乳する際のママの乳首を保護するシリコンでできた器具。陥没乳頭や扁平乳頭など乳首の形が一因となり、赤ちゃんが上手に吸いつけない、すぐに外れてしまう、眠りがち、乳首にキズがありくわえさせ方などを改善しても直接授乳が困難な場合などに、一時的に補助として使うことがあります。
ですがニップルシールドを使うことで、赤ちゃんがママの乳首との感触の違いにより起きる乳頭混乱、母乳の量の減少、乳頭の痛みが悪化などのデメリットも。ニップルシールドを使ったほうが上手に吸いつくことができ、吸っている時間も長く、母乳の量も順調に増えているなどの場合は、上手に使用していくといいですね。
ニップルシールドはいつからいつまで使うものなの?
ニップルシールドは上でも紹介した通り、乳頭に傷や痛みに加え、乳頭の形により赤ちゃんが乳首から母乳を上手に飲めないときに活用するものですよね。
使い始めるタイミングとしては、「授乳がうまくいかないな」と感じたときから。赤ちゃんが上手に母乳を飲めるようになったり、乳頭の痛みが和らいでからは、ニップルシールドの使用をやめてもいいかもしれません。
元々敏感な部分でもある乳頭は傷つきやすく、授乳期間中は何かとトラブルが起きやすい場所。授乳がつらいな、と感じたときはためらわず、ニップルシールドをうまく活用してみてくださいね!
赤ちゃんにもママにも合うサイズを
ニップルシールドの選び方
ピジョン Pigeon 乳頭保護器 授乳用 ソフトタイプ 2個入 Mサイズ(乳首直径11mmまで) 乳首のキズや痛みに:
ニップルシールドを選ぶときは、非常に薄いシリコン製、乳頭の形に合うもの、赤ちゃんの口の大きさに合うものを選択しましょう。また、素材の安全性をチェックしたり、かんたんに消毒ができるかどうかを確認したりすることも選ぶときのポイントになります。
ぜひ、参考にして自分や赤ちゃんに合ったニップルシールドを見つけましょう。
ニップルシールドの硬さをチェック
メデラ 乳頭保護器 コンタクトニップルシールド Mサイズ 20mm 乾燥やキズのある乳首を保護しながら授乳 母乳育児をやさしくサポート:¥1,649 ( 2021年8月23日時点 )
ニップルシールドには、「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類があります。使いやすさや目的に合わせて快適に授乳ができるタイプを選びましょう。
密着性が高い
「ソフトタイプ」は違和感なく使用できる
ソフトタイプは、素材が柔らかく、薄いつくりになっています。そのため、本物の乳首に触感が似ているので、授乳の際に赤ちゃんが違和感を感じにくいといわれています。また、薄いつくりが乳頭を刺激やすくなっているので母乳が出やすいという声も。
しかし、ソフトタイプは厚みがなく、乳首の表面を保護するだけの仕様なので、乳首が切れてしまっていたり痛みがあったりする場合には不向きです。ソフトタイプは痛みが弱いときや、乳頭の形が原因でスムーズに授乳できないという方におすすめです。
保護力に優れている
「ハードタイプ」は乳頭のダメージが重度な方に
厚みのあるハードタイプは、哺乳瓶の乳首のような仕様になっています。授乳の際に乳首のつぶれを防ぐための通気孔がついています。
赤ちゃんの口が乳首に直接当たりにくいので、強くくわえたり吸いつかれても痛みを感じにくいといわれています。乳頭に傷がある方や、授乳の際に痛みを感じやすい方におすすめです。
しかし、厚みがある分赤ちゃんが上手く吸えなかったり時間がかかることも。ソフトタイプに比べて吸う力が必要になるので、赤ちゃんが疲れてしまう可能性もあります。
赤ちゃんが授乳拒否を起こさないよう、痛みが酷いときだけ一時的に使用するなど、ソフトタイプと併用してみるのも良いでしょう。
ママと赤ちゃんに合うサイズを選ぼう
Medela(メデラ)『コンタクトニップルシールド』:
ニップルシールドはメーカーによりサイズがさまざまなので、自分の乳頭の直径に合ったニップルシールドを選びましょう。S・M・Lなどのサイズが展開されていますがメーカーごとに直径が異なるため、必ず自分の乳頭の直径を測ってメーカーが表示している直径と確認することが大切です。
代表的なメーカー、ピジョンのMサイズは乳頭直径が11mmまでの方、Lサイズは13mmまでの方が対象となっています。スイスメーカーのメデラでは3タイプがあり、Sサイズは16mmまで、Mサイズは20mmまで、Lサイズは24mmまでです。
また、赤ちゃんの口のサイズも考慮して選ぶことが大切です。
ニップルシールドの素材もチェック
柳瀬ワイチ『カネソン ママニップルシールド』:
ニップルシールドのほとんどの商品には、柔らかくて薄いシリコン素材が使用されています。赤ちゃんが直接口にするものなので、使われている成分や原料には気をつけたいですよね。特に海外製のものは、素材や成分が明記されているかしっかりと確認しましょう。
外出時に使用するならケースつきが便利
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赤ちゃんを連れて外出するときには、ケースつきのニップルシールドがおすすめ。消毒済みの状態で、衛生的に持ち運ぶことができるので外での使用に便利です。商品によってはケースごと電子レンジで消毒ができるものがあり、そのような商品を選べば使い勝手も◎。
外への持ち運びを想定しない場合でもケースがあれば家での保管がしやすくなるので、ケースつきかどうかも選ぶときの重要なポイントになります。
妊娠・出産・育児相談の専門家からアドバイス
ニップルシールドは助産師からの指導を受けたら使用しましょう
【エキスパートのコメント】
ニップルシールドは、母乳育児においてサポート役になってくれますが、デメリットもあるため安易に使用はせず、実際の商品の選び方や使用方法、卒業の仕方に関しては助産師の指導を受けるようにしましょう。
また、使用後は洗剤をつけてしっかり汚れを落としてから消毒し、清潔な状態で使用しましょう。