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【この記事のエキスパート】
コラムニスト・イラストレーター:岩田リョウコ
コロラド大学大学院で日本語教育学を学び、2009年から外務省専門調査員としてシアトル日本国総領事館勤務。
趣味で立ち上げたコーヒーのトリビアをイラストで紹介する『I Love Coffee』が月間訪問者数60万人のサイトに成長しアメリカで書籍化される。
中国語、韓国語、ロシア語に翻訳出版されている。
日本語著書に『シアトル発ちょっとブラックなコーヒーの教科書』。
宝島社リンネルwebやTABI LABOでコーヒーコラム連載中。
おいしいエスプレッソを抽出する際に欠かせないコーヒータンパー。この記事では、コーヒータンパーの選び方とおすすめの商品をご紹介します。直径45mm、58mmなどさまざまなサイズを厳選! さらに、コーヒータンパーの使い方や代用方法も解説します。
家でエスプレッソを入れるなら!
コーヒータンパーとは?
エスプレッソを抽出する際、エスプレッソマシーンに設置するフィルターバスケットに入れたコーヒーパウダーを、平らに押し固める作業をタンピングといいます。その作業に欠かせないのがコーヒータンパーというアイテム。エスプレッソタンパーとも呼ばれます。上から均等な力でコーヒーパウダーを押し固めることにより、抽出ムラを防いでおいしいエスプレッソに仕上げることができます。
家庭用のエスプレッソマシーンを購入するとタンパーが付属している場合もありますが、安定したタンピングを行なうのは難しいもの。適したサイズ、形状、素材のコーヒータンパーを使えば、より本格的なエスプレッソを家庭で味わうことができますよ。
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コーヒータンパーって必要?
タンパーがあることで、豆を均一に詰めることができます。均一にコーヒー豆が広がることで、お湯通りがよくなり、ムラのない抽出ができるため、エスプレッソが美味しくなるのです。
コーヒーの豆を広げるための道具であるタンパーとそれによるタンピングで出来が変わってきます。はじめての方などは、定圧タンパーなど使いやすい製品もありますのでチェックしてみてください。こだわりをもったエスプレッソをつくりたいのであれば、タンパーは必要といえます。
ポイントをチェック!
コーヒータンパーの選び方
コーヒータンパーは、サイズやベース形状など、選ぶ際に着目すべきポイントがいくつかあります。どれもおいしいエスプレッソを入れるのに大切なポイントなので、それぞれ詳しくご紹介します。ポイントは下記のとおり!
【1】フィルターのサイズに合わせて選ぶ
【2】形状で選ぶ
【3】ハンドルの確認
【4】重さをチェック
参考にしながら自分にぴったりのコーヒータンパーを探してくださいね。
【1】タンパーサイズはフィルターのサイズに合わせて選ぶ
まず、タンパーの直径サイズがコーヒーパウダーを入れるポルタフィルターに合っているかが重要です。定番のサイズは57mm、58mmですが、サイズが合っていないと均一にタンピングできず、エスプレッソの抽出に影響が出てしまいます。ポルタフィルターバスケットの直径を確認し、適切な大きさのものを選びましょう。
【2】タンパーベースの形状も確認しよう
タンパーのベースの形もチェックしましょう。ここでは、タンパーベースの基本的な3つの形状をご紹介します。ほかにも異なる形のものがありますが、まずは基本的な3つのなかから使いやすいものを選ぶとよいでしょう。形状によって抽出の仕上がりが変わってくるので、それぞれの特徴をしっかりと確認しておきましょう。
水平が取りやすいフラットタイプ
底の部分が水平になっているのがフラットタンパー(プッシュタンパー)。上から垂直に押すとフィルターバスケットのなかのコーヒーパウダー全体を均等に押し固められます。水平にタンピングできているか確認がしやすく、技術を上達させる面でも初心者はこちらのタイプを選ぶとよいでしょう。
抽出が安定しやすいカーブ(コンベックス)タイプ
ベースが緩やかな曲線を描いているのがカーブタイプで、コンベックスタイプとも呼ばれます。タンピングするとコーヒーパウダーの中央部分が少しへこむのが特徴。タンピングが水平にできているか確認しづらいのがデメリットですが、多少角度がついても中央に湯が流れるため安定した抽出が可能です。
表面積が広がってお湯の通りがよくなるリップルタイプ
リップルタイプは、底が波状になっているのが特徴。タンピングした表面が凹凸になることで表面積が広くなり、お湯の通りがよくなってムラなく均一にエスプレッソを抽出できます。凹凸がついている以外はフラットタイプに近い使い心地です。
【3】ハンドルは握りやすい形状が使いやすい
タンピングの際には、約15~25kgの力が必要とされています。力を加えながら均一に押し固めるためにも、握りやすく、自分に合ったハンドルのタンパーを選ぶことが重要です。
ハンドルを持つ際、手首が曲がらずに、肘が直角に曲がった状態で持てる長さがちょうどいいでしょう。タンピングをする作業台の高さとのバランスも考慮して選ぶと失敗が少なくなります。
【4】重さの確認も忘れずに
タンパーは軽すぎると、そのぶん自分で体重をかけて力を入れなければならないため、ある程度の重さがあるものがおすすめです。市販のものは約200gから700gまでとさまざまですが、500g前後のものが比較的扱いやすいでしょう。
コラムニストからのアドバイス
【エキスパートのコメント】
美容師さんのハサミのように、自分に合ったこだわりのコーヒータンパーと出会えれば、それを使い続けることでどんどん馴染んで相棒のように感じられるようになります。手のサイズ、フィット感などの相性が大切です。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)