アップルは12月15日、Apple Watchが「心肺機能」の通知に対応したと発表。対応するApple WatchとiPhoneを、同日に提供開始した「watchOS 7.2」と「iOS 14.3」にアップデートすることで利用可能になる。
Apple Watchでは、watchOS 7から運動時に体が利用できる酸素の最大量「最大酸素摂取量(VO2 max)」によって心肺機能を測定できるようになり、「低い」心肺機能レベルも簡単に測定できるようになっていたが、新たに心肺機能レベルの通知の受け取りに対応。
Apple WatchユーザーはiPhone上のヘルスケアアプリで自分の心肺機能のレベルを確認でき、心肺機能のレベルが「低い」となった場合にはApple Watch上で通知を受け取れる。この通知機能は、「ユーザーが長期的な健康効果を高めるために、より活動的に動くことの動機付けになる」としている。
なおwatchOS 7では、Apple Watchでワークアウトをトラッキングしていなくても、1日を通して、歩いているときに心肺機能を測定できる。
iPhone上のヘルスケアアプリの「心肺機能」カテゴリーでは、Fitness Registry and Importance of Exercise National Database(FRIEND)のデータで参照された同年代の同性の人たちと比較して、自分の心肺機能のレベル「高い」、「平均より上」、「平均より下」、「低い」のどれに評価されるのかを確認できる。
また、心肺機能のレベルが過去の週/月/年からどのように変化したかも表示する。ユーザーのレベルが「低い」となった場合にはApple Watchから通知を受け取り、時間をかけて心肺機能のレベルを改善したり、医師との会話をしたりするためのガイダンスを受けられる。
watchOS 7.2
アップルが12月15日(日本時間)に提供開始したwatchOS 7.2では、米国など一部の国で利用可能になったフィットネスプログラム「Apple Fitness +」をサポート。また、上記の心肺機能レベルの低下を通知する機能のほかにも、「心電図」アプリで心拍数が100BPMを超えたときに心房細動を分類する機能が追加され、台湾でもApple Watch Series 4以降において同アプリの対応地域に加わった。
Apple Fitness+
- iPhone、iPad、およびApple TVで利用可能なスタジオスタイルのワークアウトとApple Watchを組み合わせた新しいフィットネス体験
- 人気上位10種類のワークアウトタイプにビデオワークアウトを毎週追加: 高強度インターバルトレーニング、インドアバイク、ヨガ、コア、筋力、ダンス、ローイング、トレッドミルでのウォーキング、トレッドミルでのランニング、マインドフル・クールダウン
- Fitness+のサブスクリプションは、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、イギリス、および米国で利用可能
新たに追加される機能および改善
- 心肺機能レベルが低下したときに通知するオプション
- iPhoneの“ヘルスケア” Appで年齢と性別に基づいて心肺機能レベルを確認可能
- “心電図” Appを利用できるほとんどの地域で、心拍数が100BPMを超えたときに心房細動を分類
- 台湾でApple Watch Series 4以降の“心電図” Appに対応
- VoiceOverが点字ディスプレイに対応
- バーレーン、カナダ、ノルウェー、およびスペインでファミリー共有設定に対応(Apple Watch Series 4以降およびApple Watch SEのCellularモデル)